研究紹介

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園芸学とは?

 肝心なのは「園芸学とは一体どのような学問か?」ということですよね.農学部にある以上,農業に関係する学問であることは容易に想像できるでしょう.ところで,みなさんは農作物といったらどんなものを思い浮かべますか?コメ,果物,野菜等が思い浮かぶことでしょう.園芸学はこれらのうち,果物野菜,その他にを研究の対象としており,それぞれ,果樹園芸学蔬菜園芸学花卉園芸学という分野に分かれています.野菜については特に副食となるものを扱っていて,トウモロコシなどの穀類や豆類などはコメとともに作物学で扱っています.この他にも,施設園芸学,園芸利用学,園芸加工学 etc.がありますが,これらは研究の進展に伴って体系化されたものです.
 対象となる植物は木本性の植物から草本性の植物まで,種類が豊富で多岐にわたっています.これらの食用あるいは観賞の対象となる植物の形態,構造,生理・生態を解析し,応用するのが園芸学であり,研究分野の幅が広く,非常に実用的な学問です.

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本研究室の特徴

 本研究室の所属ですが,学部学生(4年生まで)は,東北大学農学部生物生産科学科植物生命科学系園芸学研究室(旧農学科農学専攻)に所属しています.大学院生(博士,修士)は,東北大学大学院農学研究科資源生物科学専攻植物生産科学講座園芸学分野(旧農学専攻)に所属しています.詳細は農学研究科のページで紹介されています.

 本研究室では,「園芸学とは」で述べた研究分野のうち,果樹園芸学,蔬菜園芸学,花卉園芸学の三つの分野の研究を一つの研究室で行っています.他の大学では一つの研究室で果樹だけを対象としたり,蔬菜だけを対象としていることがあるようですが,その点,本研究室は研究室に入ってからの選択肢が豊富であると言えるかもしれません.「広く薄い研究になってしまうのでは?」という心配があるかもしれませんが,学生は一人につき一つの材料しか扱いませんし,設備は必要なだけ揃っているので,他の研究室に引けを取らないと思います.

 本研究室の研究内容の詳細は「本研究室の研究内容」に譲りますが,大きく「蔬菜と花卉の成長と花芽形成に及ぼす環境の影響」と「果樹と蔬菜の糖の代謝や転流経路」の二つの分野に分けることが出来ます.前者は主に温室で温度や日長,低温,植物成長調整剤が植物の成長に及ぼす影響について解析し,後者は,ラジオアイソトープや遺伝子学的手法を用いて研究を行っています.

主要な装置・設備(協力:金山先生)

走査型電子顕微鏡:植物の微細な構造をありのままに観察できる顕微鏡。

植物環境制御装置:植物の生育に及ぼす温度の影響を調査するため,自動的に昼夜の環境温度を制御する装置。

遺伝子増幅及び解析装置:特定の遺伝子配列を増幅・解析し,有用な遺伝子の利用のためのデータを得るための装置。

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オープンキャンパスポスター

 東北大学では,受験生を対象としたオープンキャンパスを例年7月末に開催しています(詳細はこちら).園芸学分野を紹介したポスターをPDFファイル化しました.こちらからご覧頂けます.容量の都合のため,画像の解像度を低くしています.
 閲覧には,Adobe社のAdobe Reader が必要です.こちらから,無償で入手できます.


詳細な内容や以前行っていた研究


果樹
バラ科果樹オビルピーハ(詳細)オビルピーハQ&A 


蔬菜
トマトウリ類四季成り性イチゴ低温感応性蔬菜 


花卉
シュッコンカスミソウデルフィニウムリンドウトルコギキョウ


その他
根粒菌(窒素固定)テロメア 

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用語解説

本研究室で頻繁に用いられている用語を主に説明しています.

あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行

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