用語解説 か行


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開度(キーワード;開度法);参照→斜列法
 茎を上から見た場合に2枚の葉の間がどのくらいの角度に見えるかを表す値.互生葉序はこれを360°で割った分数で表す.例えば,開度144°の場合には144°/360°=3/8と表す.(清)
 このように互生葉序を分数で表す方法を開度法という.(編)


花芽形成(キーワード;花芽分化
 栄養成長から生殖成長に移行して,花芽が作られること.花芽創始花芽分化花芽発達花芽形成の過程といわれている.

花芽創始
栄養成長から生殖成長に転換すること.

花芽分化
花を構成するがく片,花弁,雄ずい,雌ずいの各原基が作られること.本研究室で扱っている葉化花房トマトは,この過程が阻害されて果実様体葉化花房が形成されると言われている.

花芽発達
分化した花を構成する原基が発達すること.(編)


仮軸;参照→分枝
 トマトなど一部の植物では,花芽ができると茎の先端の芽(頂芽)が伸長しなくなり,かわりに葉のつけ根などの芽(腋芽)が主軸となって伸びていく.この軸を仮軸と呼ぶ.(清)


果実様体;参照→葉化花房   写真
 山川氏が1967年に発見した突然変異体トマトで認められる,果実状の多肉質が果実様体と呼ばれている.葉片が肥大,あるいは融合したものである.この突然変異体トマトは花芽形成が不完全でがく片形成後半から花弁形成以後の形態形成が完全に阻害されることから,雄ずい・雌ずい,更に子房が形成されないので,本来なら果実(子房が発達したもの)は形成されない.果実様体は通常の果実と同様の糖組成と色素組成を有すると言われている.(引用文献:山川・宍戸.1989.野菜茶試験報A.3:1-13)(編)


花序
 花の配列様式のこと.また,花が茎に着いている花の集合状態のことも意味する.(編)


カルス
 植物体の一部を切り取り,無菌的に組織培養するとその過程で生じる未分化の細胞塊のこと.もともとは,植物体の傷口を修復するために形成される細胞塊のことを指した.このカルスをオーキシンサイトカイニンを含む培地で培養するとや根の原基(不定芽,不定根)や不定胚の形成が誘導される.(編)


休眠
 生命活動を営む上で不適当な環境において,生物が生活機能を一時的に停止,あるいは不活発にした状態.(編)


クローニング
 多様な遺伝子型の集団から単一の遺伝子型を持つ細胞などを純化すること.(編)


形質転換
 外来の遺伝情報が取り込まれて遺伝子の組み換えや細胞の表現型が変化を起こすこと。そのようにして出来た個体を形質転換体という。(編)


限界日長日長


光合成

 植物が光のエネルギーを利用して二酸化炭素と水から有機物を合成する過程.(大)

光合成産物
 その名の通り光合成によってつくられた産物.(清)
炭水化物(C6126)である(編).


光周性
 地球の自転と公転によって一年の周期で規則的に起こる昼と夜の長さの変化は,植物に限らず生物の成長を調節する重要な要因となっている.この昼と夜の長さの変化に反応する性質のことを光周性という.植物では,種子発芽,花芽形成休眠,etc.において認められている.(西)


互生葉序葉序


根粒菌;参照→窒素固定
 リゾビウム属に属する細菌で,マメ科植物の根に感染して根粒を作って共生し,空気中の窒素を植物が養分として利用できるアンモニアの形で与える.


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