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サイトカイニン
植物ホルモンの一種.細胞分裂を促進させる.
カルスを培養する際,オーキシンよりサイトカイニンを多く含む培地では芽(不定芽)の形成が観察される.(編)
サイトゾル(cytosol)
原形質ゾルのこと.細胞の内部では原形質ゾルと原形質ゲルが相互転換する.
挿し木繁殖
カーネーションをはじめとして,ある植物は植物体を折りとって,水あるいはバーミキュライトに挿すことにより発根をさせることが出来る.このようにして一つの個体からいくつもの苗を作り出すことを挿し木繁殖という.(上)
自殖劣性
植物には他の個体の花粉が受精せずとも自己の花粉で受精する能力をもつものがある.これを自家受粉による自家和合性というが,自家和合性を持っていても自殖(自家受粉)を繰り返すことで個体の生育が悪くなるものがある.これを自殖劣性という.(上)
ジベレリン
植物ホルモンの一種.イネを著しく徒長させるイネばか苗病菌の研究により発見された.植物の伸長成長を促進させる働きがある.また,ブドウの‘デラウェア’を単為結果させて種なしにするほかに,果実の肥大にも効果がある.(編)
斜列法;参照→開度法
互生葉序を表す方法の一つ.茎を中心として葉の位置を同心円状に示し,隣接した葉と葉を線で結ぶと,一枚の葉に対して右回りと左回りの放射状の線が一本ずつ引ける.この線のことを斜列線といい,線の数を○・○のようにして互生葉序を表す方法を斜列法という.(編)
春化
越冬してから春に開花する植物では,低温に遭遇することによって花芽形成が誘導される.このように,花芽形成が低温によって誘導されるようになることを春化といい,人為的に低温に遭遇させて花芽形成を誘導することを春化処理という.春化には胚が活動状態であれば種子でも春化が進行する種子春化型と,成熟相に達してから春化が進行する緑植物体春化型とがある.(編)
硝酸還元酵素(Nitrate Reductase;NR)
硝酸イオンを亜硝酸イオンに還元する反応を触媒する酵素.(編)
植物ホルモン(キーワード;植物成長調節物質)
高等植物によって生産され,低濃度で生理機能を支配する有機化合物.これに対し,植物ホルモンと同じ作用を持ち,植物の生理過程を促進させたり,抑制する働きを持つ,栄養素以外の合成薬品を含めた有機化合物のことを植物成長調節物質という.
植物ホルモンにはジベレリン,オーキシン,サイトカイニン,アブシジン酸,エチレンなどが知られているが,最近は,ブラシノステロイドも植物ホルモンの一種であるとされている.他にも,ジャスモン酸やポリアミンなどについても研究が盛んに行われている.(編)
心皮
萼片,花弁,雄ずいとともに花を構成している器官の一つで,雌ずいを構成している花葉のこと.
成熟相;参照→幼若相
栄養成長していた植物がある程度成長した後に花芽を形成できるような環境に感応し,生殖成長ができるようになった発育ステージ.生殖成長をしている時期であることから,生殖成長相とも言う.(編)
生殖成長;参照→栄養成長
生殖器官を分化・形成し,開花・結実するまでの一連の過程のこと.(編)
成長点
植物の茎や根の先端にある分裂組織.
鮮度保持について
栽培に関する温度・日長については先輩と級友が丁寧かつ親切(^^)に説明してくれているようなのでここでは鮮度保持についてちょっとお話しましょう。
皆さん最近はお花を彼女に(?)プレゼントしたり家に飾ったりで、花屋に買いに行くのがごく普通のこととなりましたよね?? でもせっかく奇麗な花を家に買って帰っても、3日もしたら駄目になってしまったことはありませんか?花には食べ物のように賞味期限がついていません。私たちは花屋を信頼して花を買い、また自分たちの知識を頼りに花を管理しなくてはなりません。それでは、私たちが奇麗な花を長く楽しむためにちょっとアドバイスをいたしましょう。
まず鮮度保持には大きく分けて(1)環境の管理(2)品質保持剤の使用、の2つがあります。(1)は主に、温度・湿度・光・水の条件ですが、一般的に温度は低く、湿度は高く、連続照明下は避けるのが良いでしょう。また水については、水道水を用いる場合はクエン酸や酢酸などを用いてpH3〜4に調節した水を用いることをお勧めします。これは水道水に含まれるフッ素などが生理障害を引き起こすのを防ぐだけでなく、水中の微生物の繁殖を防ぐのにも有効です。昔、おばあちゃんなどに水に酢を入れるといいと聞いたことはありませんか?(2)は切り花それぞれの特徴をつかむことが大切です。例えばデルフィニウムはエチレンの作用により花弁が離脱することが知られており、このような花にはエチレン阻害剤が大変有効的に働きます。また、カスミソウやカーネーションは蕾の開花を促すために糖処理が必須です。よく生け水に砂糖を入れるといいと言いますが、これはこのタイプの花です。この他殺菌剤を用いたりすることもあります。花の命は短いとはいいますが、皆さん少しでも長く、奇麗な花を楽しみたいですね。(菊)
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