低温感応性蔬菜

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低温感応性
 低温に遭遇することで花成が誘導される性質を低温感応性という。低温感応の温度は0〜15℃の範囲にあるとされるが、種類によって適温は異なる。低温に感応する植物体の生育ステージの違いによって種子低温感応型緑植物低温感応型に大別される。種子低温感応型は種子の吸水直後から低温に感応するもので、ダイコン、カブ、ハクサイ、ツケナ類などが含まれる。緑植物低温感応型は植物体がある程度大きくなってから低温に感応するもので、キャベツ、ハナヤサイ、セルリ−、ネギ、タマネギ、ニンニク、ニンジン、ゴボウなどが含まれる。
 低温感応が完結した後には温暖長日によって花茎が伸長し、抽だいするものが多い。青果栽培の場合には、抽だいによって根部や葉球の充実が悪くなることが多い。抽だい抑制のためには、花芽分化を抑制することが必要であり、トンネル被覆などによって昼間高温に保ち、夜間の低温の作用を消去する脱春化が行われることが多い。
 低温感応性は長日との組み合わせやジベレリン施与処理によって高まることが多いが、その生理的な機構については明らかではない。(文責:斎藤)

参考→春化


研究紹介

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トマトウリ類四季成り性イチゴ低温感応性蔬菜
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根粒菌(窒素固定)テロメア