コース紹介

東北大学農学部は、「生物生産科学」と「応用生物化学」の2学科が、6つのコースで構成されており、幅広い領域の研究と教育が行われています。農学部に入学した学生は、2年次に進級する際に、志望するコースを選び、成績等を基に配属が決まります。そして学科共通科目、コース共通 科目を学び始め、3年次からコース毎の学生実験を含めて本格的な専門領域科目を履修します。4年次には、3年間で身に付けた専門基礎を活かして、研究室において卒業研修に取り組みます。

生物生産科学科

植物生命科学コース

農作物を中心として遺伝子や個体、環境に関する生命科学研究を行っています

農作物の生産を中心として、遺伝子や個体、環境に関する生命科学を行っています。地球規模で人口が増加し続け、近い将来、食糧不足が問題となることが心配されており、中でも農作物は人間の食料として不可欠なものです。また、植物は炭酸ガスを吸収し酸素を放出するので、多くの生物は植物に依存して生活しています。すなわち植物は地球環境の保全にも欠かせないものです。

植物生命科学コースの教育・研究は、各種農作物の栽培原理からバイオテクノロジーの分野に及んでいます。言い換えれば、個体レベルから遺伝子レベルまでに及ぶ農作物の教育・研究、さらには地球規模までの幅広い分野にわたり、農作物の生産科学を中心とした植物生命科学の教育・研究を行っています。例えば、農作物の収量成立機構、花芽形成と発達メカニズム、土壌と植物の相互作用、植物の生殖機構、遺伝子組換え技術の開発と利用、植物ウイルスや糸状菌と植物の相互作用、昆虫の生態研究と寄主選択メカニズム、土壌微生物の機能解明と有効利用、農作物の生産性と環境保全との調和、森林生態などについて教育・研究を行っています。

写真:植物生命科学コース 講義光景

資源環境経済学コース

世界的な視野に立って、明日の食料・農業・農村のあり方や環境問題の解決を考究します

資源環境経済学コースには、環境経済学、フィールド社会技術学、国際開発学および農業経営経済学の4研究室があります。また、本コースでは、資源環境経済学に関する分野について、農林水産省農林水産政策研究所との協定に基づき設置された連携講座「資源環境政策学講座」と協力して、教育・研究に当たっています。

本コースは、アジア圏を中心とするグローバルな領域で人類の生存にかかわる資源・環境・食料問題について考究し、環境と調和した「持続的農業生産・社会システムの構築」のための政策・制度・経営・地域システムのあり方について、社会技術の視点や倫理学的発想も取り入れて教育・研究を行っています。

写真:資源環境経済学コース 講義光景

応用動物科学コース

有用動物の生産・代謝・機能など動物生命科学を研究します

応用動物科学コースには、動物生殖科学、動物栄養生化学、動物遺伝育種学、動物生理科学、機能形態学、動物微生物学、動物資源化学、陸圏生態学および動物環境システム学の9分野(研究室)があります。

主として家畜・家禽などの動物から、乳・肉・卵・衣料・薬品などのより品質の優れた生産物を効率よく作り出し、高度に利用してゆくことを目指した広範囲の教育と研究を行っています。そのために動物の生理生態免疫機能を解明し、広範な技術を駆使して生産能力を向上させ、その動物生産物の高度利用をめざすと共に、さらに新しい動物資源の開発を行い、環境と健康に配慮した持続的動物生産を目指し、人間生活を一層豊かなものにするための研究を続けています。

写真:応用動物科学コース 講義光景

海洋生物科学コース

多様で謎の多い海洋生物を総合的に研究し、その理想的生産と新応用を追求します

海洋生物科学コースは海とそこに生息する生物を研究しています。海は地球表面の70%を占めるとともに、平均深度3800メートルと深くて広い、神秘につつまれた世界です。海はわれわれが住む地球の環境を維持する重要な役割を持っているとともに、クジラや魚、貝類、イカ・タコ、エビ・カニ、海藻、プランクトンなど実にさまざまな生物を育み、われわれに貴重な食料をもたらしてくれている。海の生物は海という特殊な環境で生活しており、陸上生物とは異なる生理、生態を有しており、興味深い対象となっています。食料としての海の生物は、陸上生物にない特殊な成分を持つ例が多く、それらが私たちの健康を支えていることが最近明らかにされ、注目されています。

海洋生物科学コースには7つの分野があり、海とそこに生息する生物の謎を解明し、その応用の可能性を追求するため、以下のような研究を進めています。

写真:海洋生物科学コース 講義風景

応用生物化学科

生物化学コース

バイオテクノロジーの世界で、人類のより豊かな未来を追求します

生物化学コースは7つの分野から構成されており、本学部におけるバイオテクノロジー、ライフサイエンス教育・研究の中心的役割を担っています。研究対象は、植物(イネなど)、動物(人間を含む)、微生物(細菌、麹菌、酵母など)およびそれらの生産する有用生体高分子や生理活性有機化合物など多岐にわたり、生物の示す様々な生命現象の制御メカニズムの解明、生物が生産する物質の構造や機能の解明、生物の持つ潜在的物質生産機能の開発・応用などを通して、人類の豊かな未来の創造に貢献することを強く指向しています。様々な生命現象や生物の生産する物質の構造・機能などを明らかにするために、ゲノム科学、分子生物学、細胞生物学、遺伝子・タンパク質工学、有機化学などの最新の手法を駆使し、遺伝子・タンパク質レベルはもとより、低分子レベルまで掘り下げて、現象・機能を本質的に理解することを目指しています。

写真:生物化学コース 講義風景

生命化学コース

食糧や生体分子の構造と機能を化学的方法で研究します

生命化学コースは9研究室より成り、主に化学的方法を使って食糧や生体分子の構造と機能の関係について教育と研究を行っています。現在進められている研究には、食品成分として重要な脂質の構造と機能、食品や生体内における過酸化脂質の生成機構及びその老化・疾患との係わり合いの解明、更にはその防止法としての抗酸化機構の解析と開発、蛋白質の機能解折とその高度利用法の開発、ビタミンを始めとする様々な栄養成分の機能の解明と生活習慣病の予防、味の化学、食品や生体成分の高感度分析法の開発、多剤耐性菌克服のための抗菌性化合物の分子デザイン、強力な生物活性を示す天然有機化合物を対象とした実用的かつ効率的な全合成研究、食中毒の原因物質である自然毒の特定と構造決定、分析方法の開発、生物活性発現機構の解明、物理化学的手法を用いた食品成分の評価法の開発などがあります。

写真:生命化学コース 講義風景
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