学生実習

農学部では、フィールド実習、現場実習を重視しています。複合生態フィールド教育研究センター(川渡地区、女川地区)で多様なフィールドにおいて、生物生産実習とフィールド調査実習を行い、生態系、生物多様性、生態学の考え方とフィールド調査法を学ぶともに、食料生産の現場に接しながらその生産システムを理解します。一部の実習は、フィールドセンター内の宿泊施設を利用します。

1年次

水圏環境コミュニケーション論

写真:水圏環境コミュニケーション論の実習の様子

女川フィールドセンターを拠点として、津波で大きな被害を受けた町内の復興状況や沿岸生態系の視察を行い、震災によりダメージを受けた水産業の復興や変化した生態系の修復について体感しつつ、海洋生物学の面白さ・楽しさを学びます。

陸圏環境コミュニケーション論

川渡フィールドセンター(附属複合生態フィールド教育研究センター)において、農地、畜産、草地、森林における多様な生物生産方式について野外観察講義で学ぶとともに、陸圏における農林畜産業と環境との関わりについて教室講義で学びます。

復興農学フィールド演習

被災地域での実習(被災地エクステンション)および川渡の森林域、中山間域、沖積域、内水面フィールドにおける生産システムの実態把握と先端農学技術の応用について体験を通して学びます。また、グループディスカッションにより農業・農村の復興プランを作成し、提案・議論を行います。

写真:復興農学フィールド演習の実習の様子

IT農学実習

被災地域での実習(被災地エクステンション)および農業現場でのIT活用=「IT農業」における先端技術や研究について、講義・実習を通じて学びます。また、グループディスカッションにより農業に対するIT導入のニーズと課題、その解決策やアイデアについて提案・議論を行います。

写真:IT農学実習の様子

2年次

生産フィールド実習Ⅰ

海洋生物科学コース
写真:海洋生物科学コース実習の様子

牡鹿半島の沿岸は暖流(黒潮)と寒流(親潮)が出会う場所で、それぞれの海流によって運ばれてきた多種多様な海洋生物が生息しています。女川フィールドセンターに宿泊しながら、主にフィールドで沿岸生物の種の多様性を認識するための定性・定量化の方法を学び、群集構造の成立プロセスについて考察します。夏期休暇中に開講します。

3年次

植物生産科学実習

学生一人一人に与えられた圃場の区画で、自主的に作物や品種を選定し、栽培計画を立て、耕起・播種から栽培管理および収穫・利用までを一貫して行うことにより植物の特性や農業生産への理解を深めます。

生産フィールド実習

植物生命科学コース・資源環境経済学コース
写真:森林生態論実習の様子

川渡フィールドセンター(附属複合生態フィールド教育研究センター)において水稲移植・生育調査・収穫の実習、水稲苗の育成法・調査、牛の飼養管理見学、土壌調査および調査結果の統計解析演習等を行い、実際の農業、畜産業の実態と技術、そして環境調和型生物生産の考え方とフィールド調査法を学びます。

応用動物科学コース
写真:応用動物科学コース実習の様子

川渡フィールドセンターにおいて、5月、9月、2月の3回開講されます。草地と家畜(ウシ、ヒツジ)を用い、飼料作物の生産と利用に関する実習、ならびに家畜の繁殖、飼養、衛生管理、放牧に関する実習、搾乳、乳加工実習、農業機械実習を行います。一連の実習を通して、畜産現場における生産体系の基本を習得するとともに、畜産業に関連するフィールド調査法を学びます。

海洋生物科学コース(生産フィールド実習II)
写真:海洋生物科学コース実習の様子

海洋生物の保全ならびにサステナブルな栽培漁業・養殖を考える上で、遺伝的多様性や初期発生に関する知識は欠かせないものです。女川フィールドセンターで宿泊しながら、フィールドで採取した沿岸生物の遺伝子の多様性や初期発生の多様性について学びます。夏期休暇中に開講します。

農場実習

附属複合生態フィールド教育研究センター(大崎市鳴子温泉)の広大なフィールドを活用し、水稲の移植実習・品質調査実習、ジャム製造などの食品加工実習、搾乳実習、森林生態調査、土壌調査等を行い、森林—草地・家畜生産—畑地—水田における多様な生物生産の関わりや生物生産と環境との関わりについて、体験的に学びます。なお、農場実習にはA、B、Cの3科目があり、時期と内容が大きく異なります。

森林生態論実習

森林は、最も豊かな生物多様性を維持している生態系の一つであり、多様性の仕組みの解明や保全方法などが世界的に進められつつあります。本実習では東北地方を代表する森林植生の一つであるブナ林やハルニレ林などで、森林構成種の種多様性および多種共存機構について学習します。同時に、冷温帯落葉広葉樹林における主要構成種の種識別法を修得し、測樹に関する基礎技術についても学びます。

畜産調査及び見学

写真:畜産調査及び見学実習の様子

応用動物科学コース3年生を対象とした「畜産調査及び見学」は、主に宮城県内の畜産現場の見学を行い、家畜の育成から食肉となるまでの生産実態、飼料供給や畜産環境問題等について、問題点、疑問点等を教員と討論を行い理解を深める科目です。百聞は一見に如かずともいうとおり、子牛から枝肉となるまでの「仙台牛」の生産過程をたどり、市場のセリの現場も目撃できるチャンスは貴重です。

家畜人工授精実習

写真:家畜人工授精実習の様子

家畜生産の基盤となるウシの人工授精および受精卵(胚)移植の技術を学びます。発情徴候の観察、直腸検査法、人工授精および胚移植について実習を行い、人工授精師と受精卵移植師の資格を得るために必要な基礎的技術を習得します。

農村調査実習

写真:農村調査実習の様子

日本を含むアジア圏の食料問題や農業問題、農村問題に焦点をあて、卒業研究の基礎知識やフィールド調査手法、分析方法、調査および分析結果の取りまとめ方などの習得を目的に、隔年で国内または海外において農村調査実習を行います。

全学年

臨海実習

写真:臨海実習の様子

女川フィールドセンターのある牡鹿半島の沿岸は暖流と寒流が出会う場所で、世界有数の漁場であるとともに高い生物多様性を有しています。女川フィールドセンターに宿泊しながら、沿岸性海洋生物における種の多様性やその生態について学びます。夏期休暇中に開講します。

フィールド環境学

写真:フィールド環境学実習の様子

「フィールド環境学」はすべての学部生を対象に川渡フィールセンターにおいて2泊3泊の集中講義として開講します。農業生産に関わる水田、畑、放牧草地、森林などの生産活動についてフィールドで体感し、広く生物生産(農林・畜産業)が環境によって支えられていること、生物生産が環境によって影響を受けていること、農業活動が環境に影響を及ぼしていることについて、野外観察講義、調査およびグループ討議を通じて学びます。

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