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2016/02/22

麻痺性貝毒生合成経路の証明とシャント経路の発見

麻痺性貝毒サキシトキシンは、二枚貝による世界的な食中毒原因物質である。海産渦鞭毛藻や淡水産藍藻より生合成遺伝子が報告され、生合成経路が予測されたが、化学的な証明は不十分であった。天然物生命化学分野博士後期課程2年の土屋成輝、山下まり教授、長由扶子助教、此木敬一准教授らは、予想生合成前駆体の15Nラベル体を化学合成し、有毒藍藻を用いて麻痺性貝毒に取り込まれることを示した。また、一部が別の化合物に変換され、シャントとして細胞外に排出される経路が存在することを初めて示した。この結果は、二枚貝の毒化や動物斃死の原因生物における毒生産条件や制御の研究に、国内外で広く利用されると思われる。論文は、2016年2月4日にScientific Reportsに公開された。

Shigeki Tsuchiya, Yuko Cho, Keiichi Konoki, Kazuo Nagasawa, Yasukatsu Oshima and Mari Yotsu-Yamashita,* (2016) Biosynthetic route towards saxitoxin and shunt pathway. Scientific Reports, 6:20340 | DOI: 10.1038/srep20340.

http://www.nature.com/articles/srep20340

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