研究ハイライト&トピックス

2018/03/16

ヒメツリガネゴケ由来のタンパク質がイネの光合成機能を改善する


主要作物の光合成機能改善は、人類の食糧増産を図る重要なテーマの一つです。私たちは京都大学理学研究科のグループとの共同研究で、ヒメツリガネゴケ由来のFLVタンパク質をイネに導入したところ、イネの光合成機能が改善されることを見出しました。このFLVタンパク質は酸素を電子受容体に水まで4電子還元する反応を触媒するタンパク質で、光合成電子伝達系の電子の受け手となる機能を持っています。しかし、高等植物(被子植物)はこのタンパク質を持っていません。私たちはこのFLVタンパク質をイネの葉緑体で発現させたところ、炭酸固定など他の光合成機能を一切損なうことなく、光合成の電子伝達経路の機能が強化され、光合成機能全体が改善されることがわかりました。

この研究成果は、米国植物科学会誌Plant Physiologyの最新号に掲載されました。

<発表論文>

雑誌名:Plant Physiology, 176, pp. 1509-1518 (2018)

論文名:Flavodiiron protein substitutes for cyclic electron flow without competing CO2 assimilation in rice.

著者名:Shinya Wada, Hiroshi Yamamoto, Yuji Suzuki, Wataru Yamori, Toshiharu Shikanai and Amane Makino

 

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