プロジェクトのご紹介

食・農・村の復興プロジェクト

2011年3月に発生した東日本大震災からの復興に向けて農学研究科は、その叡智を結集し、「安全安心で持続可能な食の確立」、「農林水畜産業の復興」、「農・漁村の再興」に関する多面的な支援を行うためのプロジェクトを立ち上げ、以来、短期的および中長期的な支援を実施してきました。

東北大学菜の花プロジェクト

フード・アクション・ニッポンアワード2014 研究開発・新技術部門優秀賞 受賞

東北大学菜の花プロジェクトは、東日本大震災の津波によって塩害を受けた農地を、塩害に強いアブラナ科作物(菜の花)を用いて、それぞれの農地の被災状況に合わせた復旧を行うことを目的として立ち上がりました。植物遺伝育種学分野が持つ世界で唯一のアブラナ科作物「ジーンバンク」から耐塩性品種を選抜し、宮城県・福島県の津波塩害で被災した農地などでの栽培をはじめとして、実装活動としても1)アブラナ科作物の安定的生産方法および被災地の土壌改良を目的とした栽培体系の確立、2)ナタネ油の販売方法の確立、3)ナタネ油からのバイオディーゼル燃料生産等のエネルギーの地産地消システムの構築を目指して活動を行ってきました。このプロジェクトは、「食・農・村の復興支援プロジェクト」のプロジェクトリーダーおよびメンバーにより組織されております。
プロジェクト成果としては、2014年4月に開催された日本地球惑星科学連合2014年大会において、約4000件の発表の中でとくに学術的・社会的、また話題性の高い発表として、ハイライト論文に選定されました。同年7月には、東北大学出版会より「菜の花サイエンス−津波塩害農地の復興−」を出版しました。初版を完売し、現在第2版が発行されています。そして同年11月には、農林水産省が共催する「フード・アクション・ニッポンアワード2014 研究開発・新技術部門」において、優秀賞を受賞しています。

東北マリンサイエンス拠点形成事業

東北大学では、女川フィールドセンターを拠点とし、主に内湾域、砂浜浅海域、藻場、干潟などの特徴的な生態系の解明を通じて、それが 東北沿岸域の漁業資源の再生、復興過程にどのように関わっているかを明らかにするために、女川湾および仙台湾から三陸南部海域において調査研究を展開します。
地元の研究ニーズを的確に把握しながら、データや成果を還元し、東北沿岸部の復興につなげていきたいと考えています。

文部科学省連携融合事業 地球共生型有機性資源循環システムの構築
Project of Integlated Compost Science (PICS)

東北大学農学部・大学院農学研究科では、コンポストに関連する研究が古くから行われており、平成16年に農学研究科13分野と工学研究科3分野が参加して、「コンポスト総合研究プロジェクト(PICS:Project of Integrated Compost Science)」が立ち上げられました。翌17年には、農学研究科と宮城県産業経済部間で研究協力協定を締結し、地域連携研究組織(PICSみやぎ)を開始し、総長裁量経費を得て、PICS個別7課題を設定して研究を展開しました。平成19年度から5年間の予定で、PICSは「地球共生型新有機性資源循環システムの構築」として、特別教育研究経費連携融合事業に採択されました。本事業は概算要求事項でしたが、平成23年度に一般経費事業に組み替えが認められました。平成23年度からは、研究対象はコンポストに限定せず、有機性資源全般に広げることにし、現在は、有機性資源の利用や循環に関する分野を広く対象とし、システム開発、機能解析、有用物質や有用微生物の探索、低炭素社会構築、環境教育など、総合的な有機性資源循環科学の研究・教育拠点の形成を目指しています。

最先端研究基盤事業 植物科学最先端研究拠点ネットワーク

二酸化炭素濃度の上昇に伴う環境の変化、人口増加による食料不足、化石資源の減少に伴うバイオマスの需要拡大など、これらの問題解決のため日本政府は平成22年の予算編成にあたり、6つの戦略の中心分野の1つとして「グリーン・イノベーション」を位置付け、今まで培ってきた科学技術を礎に環境改善、保全の推進を決定しました。こうした研究の拠点の1つとして、東北大学農学研究科では、多様な環境条件下で植物を栽培できる設備と安定同位体解析装置を整備し、農作物を材料とした順遺伝学と逆遺伝学的な解析のノウハウを活用し、安定同位体を用いたトレーサー解析を支援しています。

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