学生の受賞

被災地での研究が認められました

2016年度
応用生命科学専攻 生物海洋学分野
博士課程後期3年

近藤 智彦

写真:近藤智彦

私は2011年に東北大学大学院へ入学して以来、東北地方太平洋沖地震と津波による大攪乱後の蒲生干潟における底生生物の群集の動態を追ってきました。その研究の中で、攪乱後に卓越して出現したイトゴカイの生活史および個体群動態を取り上げ、2016年日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会において発表し、学生優秀発表賞を受賞しました。

これまで、たくさんの方々が地震と津波によってつらい思いをしている中で、自分は科学的な興味から被災地で研究をしてもいいのだろうかと負い目を感じることもありました。しかし、水産業が盛んな東北地方沿岸の復興は沿岸に生息する生き物たちとともに行うべきであり、そのためには沿岸の生態系をより理解していく必要があると思います。今回、私の研究成果が認められたということは大変うれしく、ほんのわずかではありますが復興の力になることができたのならばいいなと思います。

2016年4月14日に発生した熊本地震は九州の熊本を中心に大きな被害をもたらし、前年から決まっていた熊本での学会の開催も危ぶまれました。私もまた多忙のために学会への参加をあきらめようかと思っていましたが、同じ被災地で研究する学生として少しでも熊本を盛り上げるために参加を決意しました。今後、東北と熊本両地域が復興することを願うとともに、自分の研究が復興の役に立つよう努力していくことを授賞式にかけつけてくれたくまモンに誓います。

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