日本短角種を用いた健康ビーフの開発

研究紹介  平成20年3月24日付の日本農業新聞の1面において,「脂肪2%、赤身1.5倍 貴重な短角牛増産へ/東北大が育成 健康志向を追求」と題して当分野で研究を進めている日本短角種牛を用いた健康ビーフの開発が紹介されました。
 平成19年11月29日付の朝日新聞宮城県版先端を見る」において,「「ポスト霜降り」へ筋肉牛」と題して当分野で研究を進めている日本短角種牛を用いた健康ビーフの開発が紹介されました。

 当分野では,農林水産省の「先端技術を活用した農林水産研究高度化事業」の研究助成を受けて,産肉性に優れた日本短角種牛を造成し、低カロリーで柔らかい牛肉、「健康ビーフ」を開発しています。

 日本短角種牛は岩手県で昔から飼われていた南部牛を元に改良を繰り返して作り出されたわが国の肉専用和牛です。東北地方の高原で放牧され、大自然の中で牧草を食べて育つ日本短角種の牛肉は、赤身の肉の旨さに根強い人気があります。

 研究では消費者の健康志向に応えるため、日本短角種牛の中から特に産肉に優れた牛を選抜し、その交配により健康的な牛肉をより多く生産できる牛を岩手県農業研究センター畜産研究所(独)農業・食品産業技術総合研究機構・畜産草地研究所との共同プロジェクトで作り出しました。この牛は,ミオスタチンという骨格筋の成長抑制因子を持たないため,通常の牛よりも骨格筋が著しく発達するという遺伝的特性があります。

 「健康ビーフ」は脂肪が5%以下でありながら柔らかく、黒毛和種牛肉のように霜降り肉(一般に脂肪30%以上)ではありませんが、欧米では人気のある牛肉といわれています。「健康ビーフ」を生産する日本短角種牛は通常牛の1.6倍の産肉量を有し、より環境負荷が少ない地球に優しい肉用牛であり、これからの肉用牛遺伝資源として期待されています。

 当分野では,この研究による知財を産業活用することを目指しております。詳しくは下記までお問い合わせ下さい。

(東北大学大学院農学研究科・機能形態学分野)
keitai@agri.tohoku.ac.jp

放牧中の短角牛 健康ビーフと通常ビーフ(短角牛肉)

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