草原短角牛を用いた健康ビーフの開発


草原短角牛「Healthier Beef」の効率的産肉機構の解明とその事業化展開
東北大学アニュアルレビュー 2008


登録商標「草原短角牛」 第5270386号(2009)


 平成20年5月10日付の日本経済新聞土曜版NikkeiPlus1において、草原短角牛の研究が紹介されました。
 平成20年4月12日付の日本農業新聞の論説において、草原短角牛研究の一環でもある、日本産肉研究会での粗飼料多給型肉用牛生産体系の提唱について紹介されました。
 平成20年3月24日付の日本農業新聞の1面において,「脂肪2%、赤身1.5倍 貴重な短角牛増産へ/東北大が育成 健康志向を追求」と題して当分野で研究を進めている日本短角種牛を用いた健康ビーフの開発が紹介されました。
 平成19年11月29日付の朝日新聞宮城県版先端を見る」において,「「ポスト霜降り」へ筋肉牛」と題して当分野で研究を進めている日本短角種牛を用いた健康ビーフの開発が紹介されました。

 当分野では,低カロリーで柔らかい牛肉、「健康ビーフ」を開発し,その生産基盤を確立することを目的とし,農林水産省の「先端技術を活用した農林水産研究高度化事業(2003〜2007年度)」の研究助成を受けて,産肉性に優れた遺伝的特性を持つ日本短角種牛:「草原短角牛」を造成に着手し,2008年度からはイノベーション創出基礎的研究推進事業(発展型研究・一般枠)「草原短角牛の造成と産肉機構ならびにその肉質特性の解明(2008〜2010年度)」として,実用化規模への展開に取り組んでいます。

 日本短角種牛は岩手県で昔から飼われていた南部牛を元に改良を繰り返して作り出されたわが国の肉専用和牛です。東北地方の高原で放牧され、大自然の中で牧草を食べて育つ日本短角種の牛肉は、赤身の肉の旨さに根強い人気があります。

研究紹介  研究では消費者の健康志向に応えるため、日本短角種牛の中から特に産肉に優れた牛を選抜し、その交配により健康的な牛肉をより多く生産できる牛を岩手県農業研究センター畜産研究所(独)農業・食品産業技術総合研究機構・畜産草地研究所との共同プロジェクトで作り出しました。この牛は,ミオスタチンという骨格筋の成長抑制因子を持たないため,通常の牛よりも骨格筋が著しく発達するという遺伝的特性があります。

 「健康ビーフ」は脂肪が5%以下でありながら柔らかく、欧米では人気のある牛肉といわれています。「健康ビーフ」を生産する草原短角牛は通常牛の1.6倍の産肉量を有し、より環境負荷が少ない地球に優しい肉用牛であり、これからの肉用牛遺伝資源として期待されています。

(東北大学大学院農学研究科・環境保全型牛肉生産技術開発学寄附講座/機能形態学分野)
keitai@agri.tohoku.ac.jp

放牧中の短角牛 健康ビーフと通常ビーフ(短角牛肉)

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