授 業 科 目 名

単位数

3年1学期

5セメ開講

 

開講年度

植物感染応答学

毎年開講

担当教員

髙橋英樹 教授

授業テーマ

植物病原体の感染の分子機序と宿主反応

授業の目的と概要

正常な代謝活動をしている植物が、病原体の攻撃を受けると、生理的に異常を来たし、更に形態的な異常を起こすようになる。この異常を人間が肉眼的に見分けることができるようになると、病気と診断する。本稿では、植物病原体による代表的病害の特徴、植物疾病の流行と診断、疾病に対する宿主反応、防御反応(抵抗性)について解説する。

キーワード

感染、発病、抵抗性、病気の診断

達成目標

植物病原体による感染と発病の基礎知識を習得する。

各回の授業内容

1回:感染と発病(付着と侵入、増殖、外部病徴、内部病徴)

2回:菌類の病原性

3回:細菌の病原性

4回:Agrobacterium tumefacience によるクラウンゴール形成機構

5回:ウイルスの病原性

6回:ウイロイドの病原性

7, 8回:植物の抵抗性:静的抵抗性と動的抵抗性、

9, 10回:植物の抵抗性:非宿主抵抗性と基礎的抵抗性

11, 12回:過敏感反応および獲得抵抗性

14回:病原微生物のゲノム

15回:診断の最新技術:モノクローナル抗体の原理と利用、遺伝子診断法

 

成績評価方法

出席、定期試験によって評価し、それぞれの評価割合は20%及び80%である。出席の基準は10回以上とする。

準備学習等

 

教科書または参考書

( 文 献 )

参考書:新編植物病理学概論、久能ら著、2001、養賢堂

    新植物病理学、都丸、羽柴ら著、2004、朝倉書店

    植物病理学、眞山滋志・難波成任編、2010、文英堂

    考

(1)   オフィスアワー:基本的には、授業終了後17時まで、授業後の講義室、または担当教員の研究室で行う。

(ただし,上記曜日・時間以外にも在室中は随時受け付ける)

(2) 連絡先:講義時に示す。