「包括的土壌分類 第一次試案」が出版されました
日本は国土全体の土壌を一つの分類体系でカバーできていない,先進国のうちでは希な国です.農耕地,林野など,事業単位毎の土壌分類がずっと行われてきたためです.そのため,国全体の統一的な土壌資源目録・土壌図がない状態でした.統一分類とそれを基にした土壌図作成のための検討が続けられ,日本ペドロジー学会は2003年に「日本の統一的土壌分類体系 - 第二次試案(2002) -」をまとめました.しかし,この試案も実用のためには十分とは言えませんでした.このたび,農業環境技術研究所は,2003年のペドロジー学会の試案と,データの蓄積のある従来の農耕地土壌分類を融合させて,「包括的土壌分類 第1次試案」を公表しました.印刷物やPDFによって誰でも入手可能です.