農学部のネットワーク その2.TAINS/Gへ

テクノロジーの進歩は早く、1995年度に整備されたSuperTAINSも時代遅れとなってしまった。FDDIという規格の器材が廃れてしまい、器材が手に入らなくなったとのこと。その他、色々の問題があり、2002年年頭に、東北大学のネットワークはSuperTAINSからTAINS/Gとなった。以下は、農学部の対応とこの頃のネットワーク関連の話です。

農学部での対応

TAINS/Gの売りは高速ネットワークで、Gigabit Ethernetが使えることです。勿論、完全にこのネットワークを生かすには相当の出費が見込まれます。しかし、農学部のこれまでの利用実績を考えると、そこまでの高速性は要求されないことから、安く手軽にかつ確実に移行できる方法をとることにし、結局ルーターの上流への接続口をSuperTAINSからTAINS/Gへ変更するだけのものにしました。

上流の接続口だけでもGigabit Ethernetにしたかったのですが、メーカーでは現在使用しているルーターに対するGigabit Ethernetのオプションは用意しておらず、FastEthernetとすることにしました。

移行は、2002年9月に行いました。SuperTAINS側の機械を止める必要があり、生物系のメールサーバーのFDDI側を同時に止めました。これに伴って、ceres.bios.tohoku.ac.jpというサーバーは無くなることになります。ユーザーには、事前にceres.bios.tohoku.ac.jpというサーバー名の設定を、mail.bios.tohoku.ac.jpにして下さいとアナウンスしており、ネームサーバーの設定変更を行い、メールサーバーのFasetEther側のceres-le.bios.tohoku.ac.jpを見るようにしました。これでOKです。これで完全とも思われたのですが、メールサーバーの設定でFDDIを直接指定していたためSMTPがFDDI側に送り出していたり、ルーターのMacIPの設定を直すのを忘れていたり、とトラブルは皆無ではありませんでしたが、無事移行は完了しました。

SuperTAINSはこれにて接続された機器がゼロになり、農学部のSuperTAINSは閉鎖・撤去となりました。なお、図書の農学分館もSuperTAINSを使っていたのですが、こちらは私から図書館の担当者に直接お願いし、春にはTAINS/Gに移って頂いておりました。従って、スムースにTAINS/Gへ移行することができました。

SuperTAINS関係の機器のうち、FDDIルーターはそれ自体の騒音が大きい上、放熱のためのファンがかなりの騒音となっていました。10番教室はそれまでかなりうるさかったのですが、SuperTAINSが撤去された現在はかなり静かになりました。

メールサーバーの更新

TAINS/Gへの移行計画を練っていた頃、本館で使用していたメールサーバーが動作不安定で危険な状態になりました。使っていたマシンは、SunのSS5ですが、6年以上毎日動いてたので本体も寿命がきつつあると判断しました。そこで、新しいメールサーバーを急遽購入することにしました。

ちょうどTAINS/GのためのラックとUPSが運用センターから設置されて、これを利用することが可能となり(本来はTAINS/GのためのBackbone Switchが入る予定だったもの)、ラックマウント型のサーバーを購入することにしました。今回は、SunではなくIBM PC/ATタイプのもので、OSもFreeBSDが入っています。なお、生物系のメールサーバーも同時に更新しました。

移行は技官の齋藤さんが担当したのですが、SS5からのデータの移行もスムースに行きました。詳細は齋藤さんにこっそり聞いてください。

SS5(旧:メールサーバー)さん、ご苦労様でした。

HDは何度か交換・追加したものの、6年を過ぎる期間、サーバー本体はよく働いてくださいました。サーバー1台で約170万円もしましたが、信頼性の高いマシンだったと思います。それに比べて、純正品ではない外付けのHDはよくトラブルに会いました。電源や熱関係で問題を起こしていたようです。

サーバー管理を担当していただいた、菅野さん、丸山さん、齋藤さん、そしてソフトの更新やHD関係のトラブルに対処していただいた今野さん(仙台JIP、現NetOne)、本当にありがとうございました。化学系のサーバーは残念ながら故障により運用を止めましたし、生物系のサーバーは隠居モードでひっそりと余生を送ることになります。感謝&合掌。


生物系のメールサーバーは、これまでと運用方針が異なります。純粋にメールサーバーとしての機能を重視し、ユーザーのログイン環境は設けていません。以下は、その旨のアナウンスする文章です。

メールサーバーの変更について

利用方法はこれまでとほぼ同じです。

 平成14年10月17日より、生物系のメールサーバーを変更しました。利用する場合は、以前にもアナウンスした通り、サーバー名を mail.bios.tohoku.ac.jp としてアクセスを行ってください。サーバーに溜まったメールも移動しましたので、ユーザーはこれまで通りお使いください。なお、メールアドレスの変更はなく、学内からのメールの送受信方法も以前と同じです。

これまでと利用の仕方が異なる点

以下の点がこれまでと異なりますのでご注意ください。

  1. メールの転送は に従って申請を行ってください。なお、これまでの転送の設定は新しいメールサーバーで引き継いでおりますので、新たに転送をする場合には必ず申請が必要となります。
  2. 東北大学以外からのPOPによるアクセスは自由に行えます。従来は、アクセスするプロバイダー等を連絡して頂いていたのですが、今後はその必要はありません。ただし、アクセス途中での盗聴等の危険性は常にありますので、十分にご注意下さい。
  3. telnetやftpは使えません。
  4. telnetでログインしてパスワードを変更することはできなくなりました。メールソフトあるいは、パスワード変更ソフトから変更を行ってください。なお、最近パスワード忘れが多いので、ご注意ください。

無保証ですが、旧ceresはとしてアクセスしてください。

 なお、従来のメールサーバーは ceres.bios.tohoku.ac.jp は、今後のメンテナンスは行いません。現在のところ問題はありませんが、6年以上毎日動作させており、いつ壊れても不思議ではありません。必要なファイルは、ユーザーの責任で移動を行って下さい。その場合、ceres-le.bios.tohoku.ac.jp をホストにしてアクセスしてください。また、こちらのメールサーバーとしての機能は近いうちに停止します。なお、旧メールサーバーに溜まったメールは、新メールサーバーに移行してあります。


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