トップページ > マボヤ卵・幼生判別勉強会開催報告

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平成27年12月22日に鮫浦湾でマボヤ卵・幼生判別勉強会を開催しました。

 東北大学マリンサイエンスプロジェクトは、2011年3月11日の津波で壊滅したホヤ養殖の復興を支援するため、宮城県漁業協同組合や宮 城県と共同で再生産調査や環境調査等を行ってきました。調査を継続する中、ホヤ養殖の中心地である鮫浦湾の漁業者は、これらの調査がホヤ養殖 の復興や安定化に重要であると理解し、漁業者を含めた調査協力体制ができ始めています。さらに、これを進展させるため本プロジェクトでは、漁 業者を対象としてマボヤ再生産状況の把握の鍵となる卵・幼生判別法を習得するための勉強会を開催しました。この勉強 会には20名程の漁業者が参加し、プランクトンネットでのサンプル採集の実習、採集サンプルを顕微鏡モニターに映し出し、マボヤの卵と幼生の 形態的特徴をレクチャーした後、顕微鏡を使い卵と幼生の判別を行いました。このような卵や幼生の出現状況の把握は、これまでの勘と経験に頼っ ていた採苗器の投入時期などの養殖管理について、科学的調査による養殖生産の改善に繋がり、本プロジェクトの目指す持続的で安定した新しい漁 業の一つの姿です。今回の勉強会は、漁業者のスキルアップにより復興だけではなく、漁業者自らが環境情報を取り入れた新しい漁業に挑戦する契 機になったと考えています。

文責 原 素之(東北大学マリンサイエンス復興支援室)