トップページ > ホヤ採苗状況調観察・勉強会開催報告

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平成28年3月15日に鮫浦湾でホヤ採苗状況を観察する勉強会を開催しました。

 東北大学マリンサイエンスプロジェクトは、2011年3月11日の津波で壊滅したホヤ養殖の復興を支援するため、宮城県漁業協同組合や 宮城県と共同でマボヤ幼生出現状況と水質環境の調査を行ってきました。昨年12月からは鮫浦湾の漁業者が交代で本調査に参加し、環境調査とプ ラ ンクトンネットを使ったマボヤの卵と幼生の採集、顕微鏡でのマボヤ幼生の同定調査を行ってきました。今回はマボヤが産卵してから 2~3ヶ月が経過して1mm程の幼体になっており、その付着状況を実際に顕微鏡で観察する勉強会を開催しました。採苗状況は漁業者にとって夏季の種苗出荷に備えるための重 要な情報となります。この勉強会は初めての試みでしたが、 20名以上の漁業者が参加しました。

 勉強会では漁業者自らが顕微鏡で悪戦苦闘しながらも熱心にカキ殻のヒダに入り込み付着したマボヤの幼体を探しました。昨年12月からの卵 や幼生の出現状況調査、 並びに今回のマボヤ採苗状況の調査は科学的調査による養殖生産の改善に繋がります。 本プロジェクトの目指す持続的で安定した新しい漁業の一つの姿です。これらによって漁業者がスキルアップし、震災からの復興 だけではなく、漁業者自らが環境情報を取り入れた新しい漁業に挑戦する姿勢がますます強くなっていると感じました。

文責 原 素之(東北大学マリンサイエンス復興支援室)


丸い粒々がマボヤの幼体



丸い粒々がマボヤの幼体