トップページ > ホヤ採苗勉強会開催報告

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平成28年4月22日にJFみやぎ谷川支所でホヤ採苗の勉強会を開催しました。

 東北大学マリンサイエンスプロジェクトは、2011年3月11日の津波で壊滅したホヤ養殖の復興を支援するため、JFみやぎや宮城県と共 同で海洋環境調査やマボヤ幼生分布調査を行っています。昨年12月からは、鮫浦湾の漁業者が本調査に参加し、環境調査とプランクトンネットを 使ったマボヤの卵と幼生の採集、顕微鏡でのマボヤ幼生の同定調査、カキ殻採苗器への幼生付着状況調査を行ってきました。

 3月15日に行われた採苗状況調査に引き続き、マボヤ幼生の付着状況、成長状態や有害な他生物の付着状況も観察する勉強会を開催しまし た。 これらの情報は漁業者にとって、夏季の種苗出荷に備えるために重要となることから、この勉強会には15名以上の漁業者が参加しました。 今回は東北大学から顕微鏡像を大型画面で観察できる装置を持ち込み、漁業者に観察方法を指導しながら、漁業者自身による顕微鏡での観察が行わ れ ました。その結果、1つのカキ殻採苗器に平均数十個体のマボヤ幼生が付着し、さらに1~2mm程のオレンジ色の個体に成長していました。今年度は 順調であることが確認されました。

 震災前まで勘と経験に頼っていたマボヤ養殖管理について、科学的調査情報を持ち込むことにより養殖生産を安定化させることは、本プロジェ クトの目指すサステイナブルな新しい漁業の1つの姿です。今後もこのような漁業者との連携を続けて行きたいと考えて います。

文責 原 素之(東北大学マリンサイエンスプロジェクト)