研究内容

環境経済学分野では、伝統的な経済学の枠組みにとらわれず、むしろ経済学が等閑視してきた「人間行動」そのものに焦点を当てて、人間行為に誘因を与える一つである哲学・倫理学的な背景について教育・研究すると共に、可能な場合には実験的視点に立って実証を試みることを目標としている。
本分野の主要な教育・研究内容の例として、


1) 農村の伝統文化の継承を基点とした持続可能な地域づくり
2) 「物語り」論を適用した環境評価の方法論的検討とその応用
3) 地域での役割体験にもとづくロールプレイゲーミング装置の開発と実験的評価
4) 子どもの遊びに着目した地域の人材育成を推進する官・学・民の協働社会の可能性

5) 環境リスクに対する人間の思考形式の影響

研究と学問について


文理融合の研究分野の象徴として「〜工学」という学問が多く誕生している。経営工学、社会工学、教育工学、金融工学等。
農業工学、農林工学という分野もあるが、これは文理融合とは異なり土木工学に近い。
環境経済学分野では、「農業経済工学」とでもいえるような学問分野を切り開いていきたい。


工学とは「モノづくり」の研究である。つくられたモノは社会で評価される。そのモノはまた、社会に影響を及ぼす。
農業経済学は、農業と社会の関係に潜む様々な問題を見出す非常に大切な学問ではあるが、
従来の多くの学問と同じように、私たち研究者自身は問題となる対象の外におかれ、

その問題を正確に捉えるために、対象に影響を与えてはいけない。


文理融合型の「〜工学」の目的は、そういった垣根は取り払うことが本来の意味なのではないだろうか。
研究者は「モノ」をつくり、地域社会の人々と一緒になってモノで働き遊ぶ(仕合わせる)ということ。
地域資源を用いてどんなモノをつくればみんなで一緒に楽しく仕合わせることができるか、これが「農業経済工学」の評価になる…、と。

 

私たちはモノづくりを目指します!

研究するとはモノをつくることです。勉強することではありません。唯一の答を見つけることでもありません。

勉強はモノをつくるための一つの手段にすぎません。

勉強はつらいけど、モノづくりは楽しい。こんな人がいらしたら、是非お声がけください。

お待ちしております。

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