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バイテク植物

(1)バイオエタノール生産に適したイネの開発

 人類はこれまで化石燃料を使い、人類の生活を豊かにすると同時に、様々な環境問題を引き起こしてきました。その最たるものが地球温暖化でしょう。このような環境危機を乗り越えるためには、化石燃料以外のエネルギーを開発しなければなりません。その候補として、バイオエタノールが脚光を浴びています。特に食糧との競合がない、セルロース由来のバイオエタノールの生産が注目を浴びており、その技術開発が進められています。
 また、地球温暖化の原因となっている化石燃料もいつかは必ず枯渇します。私たちは何も困らないかもしれませんが、私たちの子孫が途方に暮れてしまうことになります。代替エネルギーは直ぐにはできません。今から持続型エネルギーを開発しておくことが必要です。
 このような観点から、バイオエタノールに適したイネの開発研究を行っています。種子はコメとして利用し、稲わらを容易にバイオエタノールに変換できるイネをバイオテクノロジーを駆使して開発したいと考えています。

(参考文献)
Furukawa et al (2014) Transgenic Res 23, 531-537
Furukawa et al (2013) J Biosci Bioeng 116, 616-619
Nigorikawa et al (2012) Rice 5, 14 (open access)

(2)高温乾燥耐性を強化したイネの開発

 すでに始まりつつある気候温暖化に対応するため、高温・乾燥に強いイネの開発を行っています。イネのWRKY遺伝子を高温で発現誘導することにより、常温下では稲の生育に影響を与えず、高温にさらされた時に乾燥耐性を強化したイネの開発研究を行っています。

Phsp101-WRKY11.jpg

乾燥に強くしたイネ(ox2とox3)と普通のイネ(WT)

(参考文献)
Wu et al (2009) Plant Cell Rep 28, 21-30
Wu et al (2009) Plant Biotech 26, 431-434

添付ファイル: filePhsp101-WRKY11.jpg 691件 [詳細]