沿岸環境関連学会連絡協議会
第36回沿岸環境関連学会連絡協議会ジョイントシンポジウム

『沿岸分野の各学会における気候変動対応:学会間のトレードオフとシナジー効果を明らかにする』

講演要旨集はこちらから

日時:2020年1月11日(土)10:00-17:30
場所:東京海洋大学 品川キャンパス 白鷹館1階講義室

 コンビーナー:
 桑江朝比呂(港空研)
 川崎浩司(ハイドロ総研)
 藤井賢彦(北大院地球環境)
 大越和加(東北大院農)
 今井一郎(北大院水)

 主催:土木学会海岸工学委員会
 共催:沿岸環境関連学会連絡協議会
    (あいうえお順:応用生態工学会・水産海洋学会・土木学会海岸工学委員会・
     土木学会工学委員会・日本沿岸域学会・日本海洋学会沿岸海洋研究部会・
     日本海洋学会海洋環境問題委員会・日本水産学会・日本水産工学会物質循環研究会・
     日本船舶海洋工学会海洋環境研究会・日本プランクトン学会・日本ベントス学会)
 後援:京都大学防災研究所,日本水産学会

 問合せ先:国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所
      桑江朝比呂 E-mail: kuwae@p.mpat.go.jp

開催趣旨:沿岸域における気候変動に関する研究は,気象,海洋物理・化学・生物,生態学,政策学,経済学など,非常に多岐にわたる学術分野あるいは学会において進められている。しかしながら,気候変動学があまりに広範で総合的であるために,各学会における取り組みが共有されているとは言い難い。この状況をふまえ,本ジョイントシンポジウムでは,はじめに,土木学会海岸工学委員会が沿岸域における気候変動に関連する様々な学会に対して実施した「今後の我が国の沿岸分野における気候変動対応で取り組むべき課題」に関するアンケート結果を紹介し,各学会の特徴や差違を明らかにする。続いて,各学会の専門家から,過去〜現在までの気候変動に対する関心事,そして今後の取り組みについてご講演いただく。最後に,各学会からの内容を横断的にみて,今後の取り組みに関するシナジー効果やトレードオフについて,パネルディスカッション形式で議論する。そして,抽出されたシナジー効果をより高めるため,そしてトレードオフをより軽減するために,各学会がどのように連携できるのか,その可能性について議論する。

プログラム:

10:00 - 10:10
1. 開会挨拶
 土木学会海岸工学委員会:川崎浩司(ハイドロ総研)
 沿岸環境関連学会連絡協議会:今井一郎(北大院水)

10:10 - 10:40
2. 趣旨説明
 桑江朝比呂(港空研)
 沿岸分野の各学会における気候変動対応:学会間のトレードオフとシナジー効果を明らかにする

10:40 - 16:40
3. 各分野における注目すべき課題と取り組みの現状(各 発表20分+質疑5分)

10:40 - 11:55(座長:桑江朝比呂)
(1) 海洋学会:藤井賢彦(北大院地球環境)
   地球温暖化・海洋酸性化が日本沿岸の海洋生態系や社会に及ぼす影響
(2) JpGU:石川洋一(JAMSTEC:海洋研究開発機構)
   今後の気候変動研究における課題 - JpGUの視点から-
(3) 水産海洋学会:伊藤進一(東大大気海洋研)
   水産海洋学から期待する沿岸域における気候変動に関する研究

11:55 - 13:00 昼休み

13:00 - 14:15(座長:藤井賢彦)
(4) 水産工学会:瀬戸雅文(福井県大海洋生物資源)
   水産環境整備における気候変動への適応策と課題
(5) 土木学会:森 信人(京大防災研)
   気候変動の沿岸部への物理的影響評価と適応
(6) 土木学会:有働恵子(東北大災害国際研)
   全国の砂浜消失将来予測と適応策

14:15 - 15:30(座長:川崎浩司)
(7) 船舶海洋工学会:多部田茂(東大新領域)
   船舶海洋工学分野における課題と取組みの現状
(8) 沿岸域学会:川辺みどり(海洋大学術研究院)
   気候変動影響対応を含めた沿岸域管理
(9) 生態学会:山北剛久(JAMSTEC)
   生態学に関連した気候変動研究の数と事例

15:30 - 15:40 休 憩

15:40 - 16:55(座長:大越和加)
(10) 水産学会・プランクトン学会:西川哲也(兵庫水技セ)
    海域環境と植物プランクトン群集,特に有害藻の長期変動
(11) ベントス学会:澤山周平(中央水研)
    気候変動対応において沿岸域のベントス研究が果たすべき役割について
(12) サンゴ礁学会:山野博哉(国環研)
    サンゴ礁域における気候変動対応で解決すべき課題

16:55 - 17:25
4. ディスカッション
(1) 課題対応におけるトレードオフとシナジーを検出する
(2) どのようにトレードオフとシナジーに対応するか

17:25 - 17:30
5. 閉会挨拶(水産学会:樽谷賢治)




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