大学院
沿岸生物生産システム学分野
研究内容紹介
本研究室は、附属複合生態フィールド教育研究センター(牡鹿郡女川町)内に設置されている。主なフィールドとしている三陸の沿岸域は、寒流と暖流(親潮と黒潮)が混合する世界有数の漁場であり、保全されるべき多様な動物や海藻から構成される生産性の高い生態系が形成されている。この生態系内における種多様性ならびに種内の遺伝的多様性を明らかにすることは、沿岸域における複雑な生産システムを解明していく上での基礎的知見となり、さらに種の保全や管理方策を考える上での指針を提供する。本研究室は、様々な沿岸生物の集団構造やその形成プロセスについて、DNA分析を主なツールとして明らかにし、持続的利用のための資源管理や保全方策の立案に対して貢献することを目標の一つとしている。さらに、世界に例のないナマコやアワビなどの海産無脊椎動物の養殖適品種の樹立を目指し、屋内外の飼育施設を利用した遺伝育種学的研究も行っている。
分野ホームページ
https://www.agri.tohoku.ac.jp/engan/index.html
キーワード
集団遺伝学、保全遺伝学、育種学、沿岸生物、養殖品種、DNA多型
スタッフ紹介
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教授 池田 実(Professor Minoru IKEDA)
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専門分野
水圏生物の遺伝生態学および保全遺伝学
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Tel
0225-53-2436
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E-mail
minoru.ikeda.a6*tohoku.ac.jp(*を@に換えてください)
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経歴
鹿児島大学理学部卒・同大学大学院理学研究科修士課程修了(生物学専攻)・東北大学大学院農学研究科博士後期課程中退(水産学専攻)、同大学教務職員、同大学院助手、同大学院助教を経て現在に至る。
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一言
眼前の女川湾を眺めながらの教育・研究生活です。水圏生物の過去、現在、未来、そして私たち人類のこれからについて考えています。
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