大学院
水産資源生態学分野
研究内容紹介
地球表面の約7割を占める水圏に生息する多種多様な生物は、私たちの貴重な食料資源(水産資源生物)である。しかし水産資源生物の多くは天然の生産系に組み込まれているので、人間の利用にあわせた安定性のある生産を維持することは容易ではない。複雑で常に変化する自然の中で営まれている生物生産の構造や変動のメカニズム、すなわち"自然のしくみ"の理解が不可欠なのである。
私たちの研究室では、海洋や河川に棲む魚類、貝類、甲殻類などの生活のしかた(食性、成長、繁殖)、生物同士の関係、生物と環境との関係の解明をメインテーマとして研究に取り組んでいる。研究フィールドは、河川の上流域から、河口汽水域、内湾域、沿岸域、そして、ときには水深2000mくらいの深海まで広がる。研究対象は、栄養塩という非生物的な物質から、基礎生産者である微細藻類、それを食物とする貝類(ホッキガイ、アカガイ、シジミなど)や甲殻類、高次消費者である魚類(カレイ、ヒラメ、アユ、サケなど)まで多岐にわたる。研究方法は野外調査や実験室での分析を基本に、目的に応じて飼育実験・培養実験を組み合わせることもある。
これまでの研究から、複雑に変化している環境のもとで、多様な生物の生活が密接に関わりあって水域の生産力が維持されているしくみが明らかになってきた。私たちは、自然水域の生産メカニズムと資源生物の特性とを理解することにより、それぞれの水域の生物生産の特性を活かした利用の方策の検討に役立てたいと考えている。
私たちの研究室では、海洋や河川に棲む魚類、貝類、甲殻類などの生活のしかた(食性、成長、繁殖)、生物同士の関係、生物と環境との関係の解明をメインテーマとして研究に取り組んでいる。研究フィールドは、河川の上流域から、河口汽水域、内湾域、沿岸域、そして、ときには水深2000mくらいの深海まで広がる。研究対象は、栄養塩という非生物的な物質から、基礎生産者である微細藻類、それを食物とする貝類(ホッキガイ、アカガイ、シジミなど)や甲殻類、高次消費者である魚類(カレイ、ヒラメ、アユ、サケなど)まで多岐にわたる。研究方法は野外調査や実験室での分析を基本に、目的に応じて飼育実験・培養実験を組み合わせることもある。
これまでの研究から、複雑に変化している環境のもとで、多様な生物の生活が密接に関わりあって水域の生産力が維持されているしくみが明らかになってきた。私たちは、自然水域の生産メカニズムと資源生物の特性とを理解することにより、それぞれの水域の生物生産の特性を活かした利用の方策の検討に役立てたいと考えている。
分野ホームページ
https://www.agri.tohoku.ac.jp/lfbe/index.html
キーワード
水産資源生物、沿岸漁業、魚類、二枚貝類、生物生産構造、初期生活史、食物供給機構、浅海生態系、資源管理
スタッフ紹介
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教授 片山 知史(Professor Satoshi KATAYAMA)
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専門分野
沿岸資源生物の資源変動機構と資源管理方策
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Tel
022-757-4141
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Fax
022-757-4143
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E-mail
satoshi.katayama.c5*tohoku.ac.jp(*を@に換えてください)
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経歴
東北大学農学部水産学科卒業、東北大学農学部助手、東北大学大学院農学研究科助手、水産総合研究セン ター中央水産研究所浅海増殖部主任研究員、同室長を経て現職
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一言
沿岸域には多様な生物が生息し、漁業資源として多くの漁業者の生活を支え、私たちの食卓を豊かにしてくれています。それら資源生物の生態および生息環境の特性を明らかにしながら、資源が変動するメカニズムの解明と資源管理理論の構築に取り組んでいます。
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准教授 伊藤 絹子(Associate professor Kinuko ITO)
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専門分野
水産生物学と水産環境学
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Tel
022-757-4142
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Fax
022-757-4143
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E-mail
kinuko.ito.c6*tohoku.ac.jp(*を@に換えてください)
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経歴
東北大学農学部水産学科卒業、東北大学大学院農学研究科博士課程前期修了、宮城県第二女子高等学校非常勤講師、東北大学農学部文部技官、東北大学農学部助手、東北大学大学院農学研究科助教
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一言
自然水域では多様な生物の生活の営みがあり、その一部を私たちは食料として享受しています。自然に学び、考えることを大切にしたいと思います。また、大学は互いが高めあうことのできる環境でありたいと願っています。
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