大学院

生物有機化学分野

研究内容紹介

昆虫(害虫)の雄と雌が出会って交尾をし、子孫を残すために必須なフェロモン(性フェロモン)などを、有機化学の理論を駆使して人工的に作る(化学合成)研究を行っています。フェロモンは多くの昆虫種にとって種の維持に欠かせない情報伝達物質ですが、使い方によっては害虫防除剤として使うこともでき、既に製品も市販されています。フェロモン以外にも殺虫性の植物成分や雑草を枯らす微生物生産物、植物病原菌を撃退する植物成分など、生物間の相互作用に関わる天然生物活性物質をお手本として、人や環境に優しい農業を実現するために役立つ化合物を作り出す研究を行っています。また、抗がん物質や抗生物質などの医薬関連物質なども研究対象としており、それらの合成法の発明はもとより、化学構造の有機化学的改変を通して、天然物よりも効力が強く、毒性が少ない実用化可能な物質の創製を目指しています。このような研究を推進するためには有機合成化学の方法論を磨くことが必須ですので、有機化合物の効率的な変換法や斬新で簡潔な合成ルートの開発研究も同時に行なっています。

分野ホームページ

キーワード

有機合成、天然物化学、構造活性相関、化学生態学、植物毒素、昆虫摂食阻害物質、除草剤、殺虫剤、抗癌剤、抗生物質

スタッフ紹介

  • 写真:桑原 重文
    教授 桑原 重文(Professor Shigefumi KUWAHARA)
    • 専門分野

      生物活性天然有機化合物の全合成

    • Tel/Fax

      022-757-4435

    • E-mail

      shigefumi.kuwahara.e1*tohoku.ac.jp(*を@に換えてください)

    • 経歴

      東京大学農学部農芸化学科卒・同大学大学院農学系研究科農芸化学専門課程修士課程修了・同博士課程中退・同大学助手、茨城大学農学部助手・助教授、東北大学大学院農学研究科助教授を経て現在に至る。

    • 一言

      作り方の設計図が無い有機分子を工夫を重ねて作り上げる研究はそれだけで大変楽しい知的活動ですが、自己満足に陥ることは避けなければなりません。自分も他人も面白く、且つ世の中の役に立つ合成研究を行ないたいと心がけています。

  • 写真:榎本賢
    准教授 榎本賢(Associate Professor Masaru ENOMOTO)
    • 専門分野

      天然物化学・有機合成化学

    • Tel

      022-757-4436

    • E-mail

      masaru.enomoto.a2*tohoku.ac.jp (*を@に換えてください)

    • 経歴

      東北大学農学部応用生物化学科卒、同大学大学院博士後期課程修了、同大学院助教、国立研究開発法人産業技術総合研究所研究員(常勤)を経て現在に至る。

    • 一言

      生命現象は複雑なものが多いですが、一つ一つの素反応は有機化学反応により成り立っており、それらの中には非常に有用な反応様式・作用機構を含んでいるものがあります。生物が利用する有機化学に学ぶことで天然有機化合物の新たな合成法や利用法を開発したいと思っております。

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