研究ハイライト&トピックス

2020/11/24

イネの光合成能力を20%向上させることに成功

主要作物の光合成能力の改良は食糧増産に向けた有効なアプローチの一つです。本農学研究科の牧野周教授の研究グループの菅波眞央博士(日本学術振興会特別研究員PD)らは、光合成の炭酸固定酵素であるRubiscoとともに、Rubiscoの活性化を促進する酵素であるRubisco activase (RCA)を同時に増強したイネを新たに作出し、親品種と比較して最大20%ほど光合成速度を向上させることに成功しました。
本研究成果は米国植物科学会誌「Plant Physiology」の掲載に先立ち、オンライン版(11月23日付)に掲載されました。

[雑誌掲載情報]
雑誌名: Plant Physiology
DOI: 10.1093/plphys/kiaa026
論文名: Co-overproducing Rubisco and Rubisco Activase Enhances Photosynthesis in the Optimal Temperature Range in Rice
著者名: Mao Suganami, Yuji Suzuki, Youshi Tazoe, Wataru Yamori, Amane Makino*
(* Corresponding Author)
備考: IF=6.902


(左図)Rubisco・RCA同時増強イネの作出。過去に研究グループで作出されたRubisco増強イネ、RCA増強イネを交配させることでRubisco・RCA同時増強イネを作出した。
(右図) Rubisco・RCA同時増強イネの光合成炭酸固定速度。Rubisco・RCA同時増強イネの光合成速度は、野生型イネ、RCA増強イネと比較して約20%、Rubisco増強イネと比較して10%向上した。光合成炭酸固定速度は光合成が最も活発に行われる最上位完全展開葉で測定した(測定条件; 光強度:1500 μmol m-2 s-1, CO2濃度; Ci = 20 Pa, 葉温: 36℃)。


[問い合わせ先]
菅波眞央
mao.suganami.a6*tohoku.ac.jp *を@に変更してください。
022-757-4290

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