土壌は私たちの食料生産と居住の場であり,大気や水などと共に生物の生存を支える環境因子のひとつです。当分野ではこのような土壌について「火山灰土壌」と「土壌--植物相互作用」を二本の軸とし,教育と研究を行っています。
火山灰土壌は東北地方に広く分布し,かつ,世界の火山周辺の多様な環境条件下に分布します。火山灰は比較的速く風化し,特異な性質を持つ土壌(主に黒ボク土)となります。このような火山灰土壌の知見に関するデータベースを構築し,その特性・生成・分類・利用について研究を進めています。また,土壌--植物相互作用の研究を基礎に置き,農業生態系における硫黄やマンガンなどの必須元素の動態と可給性評価およびカドミウムやヒ素など有害化学物質のリスク低減に関する研究を行っています。
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