復興知

東北大学の復興知を活かす葛尾村の創造的復興

2016年の全村避難解除の日から福島県葛尾村の復興に関わってきた東北大学大学院農学研究科・東北復興農学センターが、東北大学の復興知を強化しつつ実施する、葛尾村の復興と地域課題の解決策の模索活動です。①バックヤード、②アダプション、③アタックの3つの段階的取り組みからなる、重層的な取り組みです。①事前に震災復興や、創造的復興のためのアイデアを検証し、②現地の地域社会に溶け込み、③その上で東北大学の様々な知見を生かした課題解決策を実施(社会実装)します。
課題先進地としての葛尾村の復興は、福島県内の地域復興のみならず、広く世界中の地域課題解決策として提示しうるものと期待できます。

2020年度活動一覧

他2020年度の活動として、
・オンライン講演「菜の花でお茶話-かぶれ菜とからし菜の簡単サイエンス」の実施
・村民の方々にバナナ苗の配布
・農学部・研究科の学生へ令和元年産「里山のつぶ(米)」の配布
・市内2か所のこども食堂へ「里山のつぶ」の寄付
・被災地エクステンションツアーの実施(郡山市・葛尾村・浪江町)
・稲刈りツアーの実施
・圃場にカラシナ播種
・センター主催シンポジウム「震災から10年:『復興農学』の成果と課題」開催
・カラシナの生育調査および周辺の野生動物生態調査
等を行いました。

これまでの講義をまとめた「復興農学テキスト」発刊

センター設立以来、6期にわたり「復興農学」プログラムを開講してまいりました。これまでに講義を担当した教員は51名、修了したマイスターは延べ463名にのぼります。
講義の内容は、いずれも被災地における農林水産業および農山漁村の復興および災害に強い社会を作る上でとても重要なものばかりです。そこで、多くの人々にその内容をできるだけ講義の様子が分かるような形で伝えたいと思い、これまでの講義内容を書籍としてとりまとめました。
東北復興農学センターHP、カリキュラムページより閲覧可能です。閲覧にはID、パスワードが必要です。閲覧を希望される方は東北復興農学センター事務局までお問い合わせください。

■東北復興農学センターHP:http://www.tascr.agri.tohoku.ac.jp

□メール :tascr-agri@ml.tohoku.ac.jp

  • 令和2年度大学等の復興知を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業に「東北大学の復興知を活かす葛尾村の創造的復興」が採択されました。

2019年度活動一覧

他2019年度の活動として、
・葛尾小学校にてプログラミング教室を開催
・稲刈りツアーの実施
・かつらお感謝祭に出展(コーヒーの試飲提供)
・見える化セミナーinかつらおへの出展
等を行いました。

葛尾で田植え、郡山女子大学も参加

5/25に葛尾村での田植えツアーを行い、本学から9名と郡山女子大学から5名(内1名教員)にご参加いただきました。田んぼの水量調整のトラブルと急遽スケジュールの変更はあったものの、多くの参加者が初めての田植えの難しさと楽しさを味わっていました。郡山女子大学も葛尾村と連携協定を結んでおり、昼食時にはふるまわれたしみもちの準備を手伝っていただきました。

 

  • 平成31年度大学等の復興知を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業に「東北大学の復興知を活かす葛尾村の創造的復興」が採択されました。

2018年度活動一覧

他、2018年度の活動として、
・葛尾村での水稲育成調査・土壌調査
・2018年あるけあるけ大会への参加
・感謝祭への参加
・他学部も含む工学部教員を対象とした葛尾村見学ツアー
等を行いました。

留学生を対象としたバスツアーの実施

1/25(土)に本学留学生を対象に葛尾村の見学ツアーを行い、18名に参加いただきました。
・浪江町大平山霊園
・請戸小学校跡地
・葛尾村植物工場見学
・葛尾村役場から葛尾村の被災と復興についての講話
・かつらお胡蝶蘭合同会社
というルートで、行い、役場の講話には積極的な質疑応答が飛び交い、また、かつらお胡蝶蘭合同会社では誘引作業を手伝わせていただいた学生もいたりと思い思いにツアーを楽しんでいました。

  • 平成30年度大学等の復興知を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業に「東北大学の復興知を活かす葛尾村の創造的復興」が採択されました。