葛尾村における菜種栽培に関する現地調査を行いました。(2016年1月20日)
1月20日(水)、中井裕教授、大村道明助教の2名で福島県双葉郡の葛尾村に行ってきました。 葛尾村は浪江町に隣接し、福島原発からの距離は25kmにある山村です。
村内は、帰還困難区域、居住制限区域、および避難指示解除準備区域に指定されていますが、
4月には一部避難指示が解除され、約1500人の村民の1割ほどが帰宅する予定です。
昨年春に、葛尾村の方が来学した際に、東北大菜の花プロジェクトの話をしました。
その後、村では、独自に準備して、秋に9ha近い農地に種まきを行ったとのことです。
春に帰村する皆様が菜の花を見て、少しでも明るい気持ちになって頂けたらと願っております。
除染と客土が行われた農地ですので、放射性物質の植物への移行はほとんどないと考えられますが、
この後、東北大学菜の花プロジェクトでは、土壌と植物体の検査を行う予定です。
また、菜の花や菜種油の収穫や利用に関しても、お手伝いして行きたいと考えております。

1.葛尾村役場

2.役場の空間線量計。0.115マイクロシーベルトを表示しています。平成23年7月の仙台の値とほぼ同じです。

3.雪を掘って、ナタネの生育状況を調査しました。

4.雪の下では、ナタネが元気に育ち、葉を広げていました。

5.キツネのお出迎え。住民がいないせいか、人を怖がる様子がありません。