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火山灰土壌の生成

火山灰土壌の生成に及ぼす気候と植生の影響を調べている.温暖湿潤気候では主に黒ボク土ができ,寒冷湿潤気候ではポドゾルができる.表層の腐植の性質は植生によって変化し,草原植生の影響を強く受けると黒色土(黒ボク土)が,森林植生下では褐色土ができる.森林の土壌が火山灰土の性質をもつか否かは土の色からは判断できず,わが国の森林土壌に占める火山灰由来土壌の割合は不明である.炭素の蓄積能力,酸性雨への緩衝能などを把握するためには,土壌母材と化学的性質を知ることが重要となる.

(紹介文作成:高橋正,2006-05-11)

taka-04.png
左図:ススキ植生下の黒ボク土.
右図:ブナ林下の褐色火山灰土.

(高橋ら, ペドロジスト,45:118-129 (2001))

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