8月7日 復興・IT農学実習2日目を葛尾村で実施

全8回の復興農学と、川度での1日目の実習を終え、7日に葛尾村を訪問し24名が実習を行いました。

午前中は岩谷復興推進係長より葛尾村の概要説明が行われ、帰村率が横ばいであることの要因、それにつながる担い手不足の解消にどのような施策をうっていくのかといったことや、村の財源比率について(8割が国の復興交付金で主に農業関係の予算であること)等、積極的な質疑応答が行われました。

昼食時、班別で植物工場へ移動する前に、ITを使った自動灌水の手法やモニタリング、データの集積などの仕組みについて現物やスライドを使って説明を聞いた後、交互に昼食をとった。その際、すずこまを焼チーズトマトにしてふるまった。また、その日マンゴーが1つだけ収穫できたので、ひとり一切れ程度だが味見してもらいました。

工場見学では、C棟で村の特産品にと提案している加熱調理用トマト「すずこま」やカゴメが開発した「ぷるるん」という薄皮種の収穫体験、AB棟で自動灌水を実際行い実際水が出ていることを確認、ハウスのスペック(温度自動制御の天窓、側窓、ミスト装置、強制排気扇、加温機、CO2機)を実際に動かして見学してもらいました。すずこまがたくさん収穫できたため、学生にお土産として配られました。

その後、2021年より葛尾村内で実施しているイノシシ等の獣害対策に関する調査研究の様子を説明した。真畜産(株)の敷地内の一角に設置した試験地にカラシナ2品種を植え、その中にイノシシが好む餌(イモ類)を設置し、カラシナがイノシシに対して忌避効果を持つかどうかを暗視カメラを用いて調査している様子について説明を受けました。

午後からはかつらお胡蝶蘭合同会社を訪問し、栽培している種類や花のキズと卸先の関連等のお話を伺いました。

最後に野行地区にある箱わなを見学し、小倉先生よりイノシシの学習力やITの利用、耐久性のある箱わなの作製など、課題の多いイノシシの捕獲について説明を受けました。

(箱わなを見学しながら説明を受ける学生)

 

ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

なお、実習3日目については青葉山にて行いました。