動物生命科学コース(応用動物科学コース)

動物食品機能学

研究内容

乳製品製造に用いられる乳酸菌・ビフィズス菌などの有用微生物を、ヒトや動物の健康や疾病予防のために高度に役立てるための研究を行っています。

 

当研究室はミルク科学を基盤として食品・飼料微生物-免疫学の融合研究を主軸とし、それらの研究成果について常に情報発信し続けています。現在実施している主要な研究内容は、

1) 発酵乳・ヨーグルトに使用されるイムノバイオティクス(プロバイオティクスの中でも特に粘膜免疫機能性を発揮する乳酸菌など)の機能・機構解明

2) 家畜対応型ならびにヒトモデルのインビトロ粘膜免疫評価系の構築とその応用

3) イムノジェニクス(イムノバイオティクス由来の免疫機能性因子、菌体外多糖(EPS)や菌体表層因子等)の同定と免疫調節機構解明

4) イムノシンバイオティクスの開発

5) 免疫機能性乳酸菌やビフィズス菌の分離および同定とその技術開発

6) ヒト・動物フローラin vitroモデルを用いたプレバイオティクス食品成分の探索

当分野の研究は、遺伝子・タンパク質解析に留まることなく、宿主−微生物相互作用という興味深い生物学的現象の意義を理解しながら、その物質論と機能性発現機構解析の両面から科学的に検証するというスタンスを大切にしているのが特徴です。

また、動物生命科学の分野では、唯一「食品」に直結する研究室で、ヒトや動物の健康を守る機能性の高い乳酸菌やビフィズス菌などの有用微生物を新しく見つけ出し、生体防御を示す食品・飼料素材の創製やそのメカニズム解明の研究を、国内外の研究者や企業と共同で推進しています。農学研究科の基本は食だと思います。その食と健康科学に興味のある方は、是非一緒に研究しましょう。

分野ホームページ

https://www.agri.tohoku.ac.jp/lacto/

キーワード

ミルク、動物生産物、乳酸菌、ビフィズス菌、プロバイオティクス、(ポスト)イムノバイオティクス、イムノシンバイオティクス、粘膜免疫、腸内フローラ

スタッフ紹介