氏名 堀 雅敏
職位 教授
TEL 022-757-4255
FAX 022-757-4257
Mail masatoshi.hori.a3*tohoku.ac.jp(*を@に換えてください)
専門分野 応用昆虫学、化学生態学、光防除
経歴 東北大学農学部農学科卒・同大学大学院農学研究科博士課程前期修了(農学専攻)・日本たばこ産業株式会社研究員、東北大学大学院農学研究科助教、同准教授を経て現在に至る。日本たばこ産業株式会社在籍時に東京大学で博士(農学)を取得。
Research map https://researchmap.jp/read0200371?lang=ja
研究内容
  1. 害虫の行動制御物質の探索化学
    情報は昆虫にとって重要な役割をしています。昆虫が用いる化学情報としては、性フェロモンをはじめとしたフェロモン類がよく知られていますが、餌(寄主)を探索し、認識するのにも、嗅覚や味覚といった化学情報が重要な役割をしています。そこで、それらの化学情報を利用し、害虫の行動を制御する物質(行動制御物質)の探索を行っています。具体的には、誘引物質や忌避物質、刺激物質や阻害物質を探索し、殺虫剤に代わる剤の開発を目指しています。
  2. 青色光の殺虫効果
    昆虫を含む多くの動物にとって光は、種々の生理や行動を制御する情報・刺激として重要な役割をしていますが、光の中でもUVCやUVBといった波長の短い紫外線は、生物にとって強い毒性があることもよく知られています。一方、可視光は生物に対する毒性が低いと従来考えられていましたが、可視光である青色光に殺虫効果があることを発見しました。これを利用すれば、青色光を害虫に当てるだけで殺虫できる技術の開発につながります。そこで、青色光を利用した殺虫装置の開発および青色光の殺虫メカニズムの解明を目指して研究を行っています。
シーズ
  • 青色光の殺虫効果: 2014年に発見した青色光の殺虫効果は可視光

には殺虫効果がないとされてきた従来の常識を覆すものとして大きく注目され、新たな殺虫技術の開発につながるものとして期待されています。すでに一部では実用化も始まっていますが、さらなる普及拡大を目指した研究が現在進んでいます。

 

リンク:

https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2014/12/press20141209-02.html

https://www.rpip.tohoku.ac.jp/seeds/profile/487/search_keyword:/lang:jp/?iok=1645777734

https://www.nature.com/articles/srep07383

 

  • これまでに、アブラムシやタバコシバンムシの忌避物質の他、斑点米カメムシやコクヌストモドキの誘引物質など多くの害虫の行動制御物質を明らかにしてきました。植物香気成分を利用した害虫の行動制御剤を開発することにより、環境負荷が少なく、安全性の高い防除技術の確立を目指しています。

 

リンク:https://www.agri.tohoku.ac.jp/jp/contents/uploads/2022/03/05.png