氏名 金子 淳
職位 准教授
TEL 022-757-4356
FAX 022-757-4356
Mail jun.kaneko.b6*tohoku.ac.jp(*を@に換えてください)
専門分野 細菌学、微生物学、分子生物学
経歴 北大学農学部農芸化学科卒、東北大学農学部助手、東北大学大学院農学研究科助手を経て現職 Infection Control Doctor (ICD)
Research map https://researchmap.jp/read0168730?lang=ja
研究内容
  1. 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は、MRSAとして院内感染に関わるだけでなく、畜産現場においてもウシ乳房炎など甚大な被害をもたらしています。本菌が産生する主要な病原因子の1つであるβバレル型膜孔形成毒素β-PFTs; β-barrel pore-forming toxins)は主に白血球や赤血球を標的として破壊する、感染のための「兵器」と言えます当研究グループによる毒素遺伝子の発見以来、毒素の作用メカニズムの全貌解明を目指しており、黄色ブドウ球菌感染症対策法や、生物工学的ナノデバイス開発に繋がる研究に取り組んでいます。さらに、バクテリオファージによる病原性の伝播との関係の解析にも取り組んでいます。
  2. S. ruminantium は反芻動物のルーメンに生息する偏性嫌気性細菌で、嫌気条件下で乳酸を炭素源(エネルギー源)として資化することでルーメンアシドーシスの対抗因子として家畜の健康維持に関して重要な役割を果たしています。当研究グループで解読した本菌のゲノムを情報をもとに嫌気的乳酸資化のメカニズム解明を進めています。また、研究グループでは本菌の細胞膜に多量に含まれるエタノールアミン型プラズマローゲン(EtPls、図2)がアルツハイマー型認知症を引き起こす原因となる酵素 γ-secretase の活性を抑制することを見出し、その応用のための研究を開始しています。