氏名 加藤 健太郎
職位 教授
TEL 0229-84-7391
FAX 0229-84-7391
Mail kentaro.kato.c7*tohoku.ac.jp(*を@に換えてください)
専門分野 獣医微生物学、寄生虫学、ウイルス学、人獣共通感染症学
経歴 京都市出身。獣医師。2000年 東京大学農学部獣医学課程獣医学専修卒業、2003年 東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学博士課程修了(短縮)、博士(獣医学)。2003年 米国国立衛生研究所(NIH) 客員研究員、2005年 東京大学大学院農学生命科学研究科 助手/助教、2013年 帯広畜産大学原虫病研究センター 特任准教授/准教授、2019年 現職。
Research map https://researchmap.jp/read0204467
研究内容
  1. 原虫のライフサイクル制御機構の解析

    世界三大感染症の1つであるマラリア(熱帯熱マラリア、ローデントマラリア)と人獣共通感染症として地球規模で問題となっているトキソプラズマ症、クリプトスポリジウム症を研究対象とし、「如何にして病原微生物は宿主細胞に感染し、増殖するのか」という命題について、主に分子生物学、ウイルス学の手法をもってアプローチしています。

  2. 子牛の感染性下痢症の対策基盤の確立

    畜産業で大きな損失となっている子牛の死亡の原因は呼吸器疾患と消化器疾患に大別される。この内、消化器疾患の多くは感染性下痢症であり、原因となる3大病原体は、クリプトスポリジウム、ロタウイルス、アイメリアである。これらの病原体の分子疫学解析、病態発現機構の解析、各種薬剤ライブラリーを用いた抗感染症薬のスクリーニングと開発を行っています。

シーズ
  • トキソプラズマの急性感染と潜伏感染を共に抑制できる薬剤のスクリーニング系の確立

    トキソプラズマ症は、ヒトや動物に重篤な病気を引き起こします。現行のトキソプラズマ薬は病態を引き起こす急性感染虫体を潜伏感染へと移行させるだけで根本的な駆虫に至りません(図1)。従って、潜伏感染虫体を防除できる方策を確立する必要です。我々は原虫の増殖と潜伏感染誘導をともに計測する薬剤のスクリーニング系を確立し、トキソプラズマの増殖と潜伏感染をともに抑制し、毒性の少ない理想的な薬剤の同定に成功しました。

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  • 金属ナノ粒子を用いた抗原虫薬の開発 アミノ酸被膜による効果の増強

    金属ナノ粒子は、一般的な大きさの金属個体とは異なる物理的、化学的特性を持っています。これらの特性は金属ナノ粒子の比表面積が極めて大きいことに起因します。また、その量子サイズによって特有の物性を示します。さらに、金属ナノ粒子は微生物を殺滅する活性酸素種を産生する能力があり、膜透過性も持っています。我々は、アミノ酸被膜金属ナノ粒子(図2)がトキソプラズマの増殖を抑制することを報告しています。

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