氏名 此木 敬一
職位 准教授
Mail keiichi.konoki.b2*tohoku.ac.jp(*を@に換えてください)
専門分野 天然物化学・ケミカルバイオロジー
経歴 早稲田大学理工学部(化学科)卒業、東京大学大学院理学系研究科(化学専攻)より博士(理学)を取得。東京大学大学院理学系研究科(化学専攻)助手、ワシントン大学薬理学科訪問研究者、同アクティングインストラクター、大阪大学大学院理学研究科特任研究員を経て現職
Research map https://researchmap.jp/read0140760
研究内容
  1. 海洋天然有機化合物の生理活性発現機構について
    海洋生物が生産または蓄積する有毒二次代謝産物(海洋天然有機化合物)は医薬資源の宝庫として知られる。なぜ毒性を示すのか、有機化学、生物化学、分子生物学の手法を用いて解明し、創薬におけるリード化合物の提供、食品衛生への貢献を目指す。
  2. 海洋天然有機化合物を保有する生物の解毒機構について
    有毒二次代謝産物(天然有機化合物)を保有または生産する生物には、天然有機化合物が結合する受容体の耐性型への変異、天然有機化合物の構造を改変し、毒性軽減をもたらす酵素の存在など、何らかの戦略があるはずである。我々はこうした天然有機化合物を保有または生産する生物がもつ仕組みを有機化学、生物化学、分子生物学の手法を用いて解明し、微量検出法の開発など、食品衛生への貢献を目指す。
シーズ
  • 電気生理実験装置の装備

絶縁体とみなせる細胞膜上に発現する電位依存性ナトリウムチャネルを透過する電流はわずか1 nA前後である。この極めて小さい電流量を測定できる装置を2台備え、前出の研究を行っている。

  • 下痢性貝毒簡易分析法について

 下痢性貝毒であるオカダ酸に高結合性を示すタンパク質OABP2を同定し、リコンビナントタンパク質として発現させることに成功した。現在、下痢性貝毒の簡易分析はELISA法に依存しているが、安定に保存でき、バクテリアによる生産が容易であるOABP2は下痢性貝毒を簡易分析する鍵物質である。