氏名 工藤 雄大
職位 准教授
TEL 022-757-4427
FAX 022-757-4425
Mail yuta.kudo.d5*tohoku.ac.jp(*を@に換えてください)
専門分野 天然物化学
経歴 東北大学農学部卒業、東北大学大学院農学研究科 博士課程後期修了(農学博士)、日本学術振興会 海外特別研究員(カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリプス海洋研究所)、東北大学大学院農学研究科 特任助教、2019年4月より東北大学学際科学フロンティア研究所 新領域創成研究部 助教(東北大学大学院農学研究科 兼任)、東北大学プロミネントリサーチフェロー、科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業 第二世代 育成候補者
Research map https://researchmap.jp/yutakudopopei
研究内容

新たな天然有機化合物の探索と構造解析、生合成経路の研究 天然有機化合物を対象として、未知化合物の探索と化学構造の解析を中心に研究を展開しています。複雑な化学構造と強力な生理活性を有する天然物が如何にして生物によって生産されるか(生合成)に興味を持っています。化学に限定せず、多方面から天然物の持つ謎を紐解いていきたいと考えています。これまで有毒イモリが持つ神経毒テトロドトキシン、放線菌に含まれる抗マラリア活性化合物およびシグナル分子、ヒト虫歯菌が生産する抗生物質などを対象に研究しています。

リンクURL: https://www.fris.tohoku.ac.jp/researcher/creative/kudoyuta.html

シーズ
  • 有毒イモリに含まれるテトロドトキシンの研究

フグやイモリに含まれる神経毒テトロドトキシンは最も有名な自然毒のひとつで、他に類を見ない複雑な化学構造と強力な毒性を持ちます。長く研究される一方で、自然界でどのようにして生産されるか(生合成)は未だ不明です。これまでテトロドトキシンを含有するイモリから、新たなテトロドトキシン類縁体や生合成に関与すると思われる新規化合物群を発見してきました。それらの化学構造を主にNMR解析し、構造を基に陸上生物におけるテトロドトキシンの生合成経路について推察してきました

リンク: 

https://www.fris.tohoku.ac.jp/feature/topics/detail—id-806.html

https://www.fris.tohoku.ac.jp/feature/topics/detail—id-911.html 

 

  • 放線菌に含まれる二次代謝産物の研究

放線菌は多種多様な天然有機化合物(二次代謝産物)を生産し、薬剤リード化合物を提供する重要な創薬基盤の一つです。強力な抗マラリア活性と自然界では極めて稀なリン酸トリエステル構造を持つサリニポスチンの生合成研究を行い、本化合物が放線菌において「形態分化」と「二次代謝(化合物生産)」を制御するシグナル分子の生合成経路から派生して構築されることを示しました。また、放線菌からの新規化合物の探索も行っています。

リンク:https://www.fris.tohoku.ac.jp/feature/topics/detail—id-844.html