氏名 | 長澤 一衛 |
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職位 | 准教授 |
TEL | 022-757-4133 |
FAX | 022-757-4132 |
kazue.nagasawa.d6*tohoku.ac.jp(*を@に換えてください) | |
専門分野 | 貝類生殖生理学 |
経歴 | 東京海洋大学大学院 博士後期課程修了(博士(海洋科学)、ノード大学研究員を経て現職。東北大学プロミネントリサーチフェロー |
Research map | https://researchmap.jp/nagasawa_kazue |
研究内容 | |
二枚貝の生殖生理機構を理解するための情報基盤を整備することで、水産増養殖に寄与することを目的とした研究を行っています。主に分子生物学的・遺伝子工学的手法を用いて以下の研究を行っています。 <研究テーマ> 1) 二枚貝の性分化機構、生殖幹細胞の研究 2) 二枚貝への遺伝子導入およびゲノム編集の研究 3) 二枚貝の造血機構と血球分化の研究 4) 二枚貝の性決定遺伝子に関する研究 5) 二枚貝の組織再生の研究 | |
シーズ | |
1) 北海道立総合研究機構(函館水産試験場)との共同研究から、ホタテガイの生殖細胞と生殖巣体細胞が生殖周期でどのように分化しているのかを報告しました。 ・ホタテガイの生殖細胞 https://doi.org/10.1016/j.aqrep.2021.100613 ・ホタテガイの生殖巣体細胞 https://doi.org/10.1016/j.gene.2021.145627 | |
2) 東京大学・日本大学との共同研究において、二枚貝類の性決定遺伝子に関する研究に取り組んでいます。長澤はこれまでホタテガイの性分化機構を解析し、ホタテガイに性を維持するロバストな機構が存在することを明らかにしています。そこで多くの雌雄異体種が存在する二枚貝類のゲノムを解析することで性決定遺伝子を同定する研究に取り組んでいます。 ・ホタテガイの性分化と性の可塑性 https://doi.org/10.3390/ani9050277 | |
3) リージョナルフィッシュ株式会社との共同研究において、二枚貝受精卵へのマイクロインジェクション法およびエレクトロポレーションの開発に取り組んでいます。特に二枚貝類においてゲノム編集技術を確立すること目標としています。これに加え、二枚貝類で高発現する遺伝子プロモーターを単離し、二枚貝類において強制発現系を構築することに取り組んでいます。 ・二枚貝類受精卵のゲノム編集技術の開発 https://www.get-rg.tech/ | |
4) 静岡県水産・海洋技術研究所浜名湖分場との共同研究において、浜名湖産アサリの漁獲量が激減している問題に対して、アサリの性成熟や産卵期を解析することで漁獲の回復を目指す研究に取り組んでいます。 浜名湖産アサリの繫殖期に関する研究 https://www.chunichi.co.jp/article/244511 |