氏名 | 田仲 哲也 |
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職位 | 教授 |
TEL | 022-757-4363 |
tetsuya.tanaka.a3*tohoku.ac.jp(*を@に換えてください) | |
専門分野 | 感染症学、節足動物分子工学、タンパク質機能化学 |
経歴 | 1991年帯広畜産大学畜産学部卒業、1993年帯広畜産大学大学院畜産学研究科修士課程修了、1997年岐阜大学大学院連合獣医学研究科博士課程修了、1997年微生物化学研究所、1998年帯広畜産大学原虫病分子免疫研究センター、2000年北海道大学大学院農学研究科、2004~2006年ブリュッセル自由大学分子生物医科学研究所、2006年鹿児島大学農学部助教授、2018年鹿児島大学共同獣医学部教授を経て、現在に至る。 |
Research map | https://researchmap.jp/read0065424 |
研究内容 | |
マダニはクモやサソリと同じ節足動物の仲間であり、人や動物に寄生して吸血します。マダニは蚊と同様にウイルス、細菌、原虫を媒介する媒介者として知られています。人や動物はマダニよってこれらの病原体に感染すると重篤な症状を引き起こし、時には死に至ることがあります。しかし、マダニはこれらの病原体に感染しても、滅多なことでは死にません。私は「不思議な生物」であるマダニに興味をそそられ、「吸血によって生じる酸化ストレスに対するマダニの抗酸化機能」、「病原体侵入時のマダニの初期免疫機構」、「マダニの病原体媒介能」について、日本国内優占種であるフタトゲチマダニを用いて研究を行ってきました。このように、私はマダニの防圧とマダニ媒介性病原体を阻止するための技術基盤を確立することを目指しております。また、得られた研究成果の中で、新しく見つけたマダニ生物活性分子が人や動物に対する創薬として活用できないか考えております。マダニは吸血時に抗凝固物質を分泌し、血液を凝固させないようにしながら吸血しています。その際、人や動物の血液からマダニ体内に病原体が侵入し、マダニは初期免疫機構を駆使してウイルス、細菌、原虫などの病原体の増殖をコントロールしています。その初期免疫機構の中でも、我々はマダニ体内で作り出されるディフェンシンなどの抗微生物活性分子が病原体の増殖を抑制することに注目しております。そこで我々は、遺伝子工学的手法を用いて抗微生物活性分子を人工的に作り出し、抗微生物剤として市場に応用できることを目標に、研究に励んでいます。 |
