氏名 鳥山 欽哉
職位 教授
TEL 022-757-4231
FAX 022-757-4232
Mail torikin*tohoku.ac.jp(*を@に換えてください)
専門分野 植物バイオテクノロジー, 植物分子遺伝学
経歴 東北大学農学部農学科卒業、同大学大学院農学研究科博士課程後期修了(農学専攻)、同大学農学部助手、岩手大学農学部助教授、東北大学農学部助教授、同大学院助教授を経て現職
Research map https://researchmap.jp/read0180311
研究内容

1.花粉発達とミトコンドリアの環境適応に関する分子遺伝学的研究

花粉発達を見ることで、細胞内微小生態系(ミクロコスム)の環境適応を可視化することができます。花粉の生死に関する現象に、ミトコンドリア遺伝子と核遺伝子の相互作用で起きるものがあり、細胞質雄性不稔性/稔性回復と呼ばれます。この形質は、収量の多い一代雑種品種の育種に有用な形質です。私たちは、イネを材料としてそれらの分子基盤解明を進めるとともに、新規育種基盤の開発を行なっています。

 

2.有用形質を付与したバイテク植物の開発

遺伝子組換え技術を用いて、作物へ有用形質を付与する分子育種に関する研究を行なっています。耐冷性、高温・乾燥ストレス耐性、害虫抵抗性の増強などに関わる遺伝子をイネに導入して、形質を評価してきました。最近は、ゲノム編集を利用して有用形質の付与に取り組んでいます。

 

3.新たな植物遺伝子工学技術の開発

イネを材料として、これまで不可能であった ミトコンドリアと葉緑体ゲノムへの遺伝子導入技術の開発、ミトコンドリアのゲノム編集技術の開発、および、外来遺伝子が植物ゲノム中に組み込まれないようなゲノム編集技術の開発などにチャレンジしています。

シーズ

・教科書 「植物バイオテクノロジーの基礎知識 —環境適応植物工学—」を出版!

本書の副題とした「環境適応植物工学」は、バイオテクノロジーを駆使しながら、植物の環境適応に関わる遺伝子に注目し、植物が奏でる不思議な生命現象の仕組みを解明し、それらの情報を利用して有用形質を付与した新しいバイテク作物の開発研究を行う学問です。本書では、イネを中心とした植物バイオテクノロジーに関わる研究分野でよく使われる遺伝子解析技術、遺伝子工学技術やそれに関連した用語を図版111枚とともに優しく解説しました。マスコットキャラクター「おコメちゃん」と学ぶ「おコメちゃんの豆知識」コーナーもお楽しみに。

ISBN978-4-86163-360-7 C3045

リンクURL: https://tups.jp/book/book.php?id=438

・「イネの遺伝子組換え歴史秘話ヒストリア」が youtubeで公開!

日本植物バイオテクノロジー学会・設立40周年記念・市民公開シンポジウム「明日を拓く、日本発の植物バイオテクノロジー」で講演した「イネの遺伝子組換え歴史秘話ヒストリア」が youtubeで公開されています。

リンクURL: https://www.youtube.com/watch?v=6n48VhKKUyU