氏名 上本 吉伸
職位 准教授
TEL 022-757-4113
FAX 022-757-4117
Mail yoshinobu.uemoto.e7*tohoku.ac.jp(*を@に換えてください)
専門分野 動物遺伝育種学, 量的遺伝学
経歴 東北大学農学部卒、同大学院農学研究科博士課程前期修了後、農林水産省、家畜改良センターを経て現職。その間、英国・エディンバラ大学ロスリン研究所派遣研究員。
Research map https://researchmap.jp/uemoto318
研究内容

家畜を対象に、個体間差が起こる遺伝的な仕組みを解明し、それら情報を育種改良に役立てることを目的とした研究を行っています。主に統計学的手法を用いて以下の研究を行っています。

1) ウシおよびブタを対象に、産肉、肉質、繁殖性、飼料利用性、抗病性などの有用形質の育種改良に関する研究

2) ゲノム情報を活用した遺伝的能力評価法の開発

3) 次世代シークエンサー解析から得られる情報を活用した育種手法の開発

4) ゲノムワイド関連解析による選抜指標となるDNAマーカーの探索

シーズ

1) ブタのレジリエンス形質に関する遺伝性解析結果がAnimal誌2021年11月号ハイライト記事に選出されました

暑熱、感染負荷、群飼など、家畜を取り巻く様々な外的要因がストレスとして挙げられ、これらストレスからの影響を最小限に抑える能力としてレジリエンス(回復力)が注目されています。ブタ育種集団では、近年、自動給餌器の普及により、飼料摂取量や体重など毎日測定できるようになってきました。そのため、日々の測定値の変動からレジリエンスを指標化できることが考えられています。本研究では、JA全農上士幌種豚育種研究室との共同研究により、ブタにおける日々の測定値の変動幅から評価されたレジリエンス形質に関して遺伝解析を実施し、その遺伝性を明らかにしました。自動給餌器など、スマート農業により得られる様々な情報が別の視点でも活用できる良い例となりました。

リンクURL: https://www.journals.elsevier.com/animal/highlighted-articles/animal-highlighted-article-november-2021