取り組み概要

事業概要

スケジュール 効果
将来構想
『農村地域での持続可能な社会構築を担う次世代研究者の養成』
SAPの取り組み
本事業は農村地域での持続可能な社会構築を担う次世代研究者の養成をおこなうことを目的とする。地球環境問題で大きな損害を受けるのは開発途上地域であり、そのダメージは地球全体に影響を及ぼす問題へと拡大する。このような地域の持続的な発展において活躍できる次世代の研究者の養成が必要であり、地球の未来においての使命である。持続可能な社会の構築には、地域の文化・環境・社会と調和した最先端技術の開発が課題となる。本事業ではこの二つの課題に対応した(1)研究・技術・交流型(=個人型) (2)フィールド・適用・融合型(=グループ型)の二つのタイプで海外派遣を行う。
(1)は先進的な研究を進める大学・研究所等において研究、技術を学ぶことと交流することを目的とする。
(2)は異なる研究分野をバックグラウンドとする若手研究者や大学院生をグループで派遣する。

現場を念頭に、自身の研究の意義を客観的に評価し、異分野複数人数の派遣によって複眼的な視点を養い、精神的余裕を持って海外に臨むことができる。
これらにより、研究者は自身の専門領域を深めるとともに、農村固有の文化・経済・環境等の状況を知り、導入の勘所を得ることが可能になることが期待される。

運営体制

1.統括室;中井裕、山谷知行、米倉等、齋藤雅典
 主担当研究者,各ユニットの代表者等複数人で構成する。定常的に統括会議を行ない、事業全体を検証、評価をフィードバックしながら事業の運営を行なう。

2.選考・評価ユニット;山谷知行、豊水正昭、両角和夫、佐藤衆介、齋藤雅典、齋藤忠夫
 大型プロジェクト等運営・評価に豊富な経験をもつ者で構成する。
派遣研究者の選出および派遣中の中期評価、派遣修了後の成果発表・活動の評価を通じて、総合的な評価をおこない、事業全体の評価につなげる。

3.学生支援ユニット;米倉等、田島亮介、吉原佑、多田千佳、二宮茂
 若手教員で構成する。 海外に派遣される学生に対して派遣先の斡旋、派遣までの支援から、海外派遣中における生活・研究・教育面の支援、現地への同行、中間訪問や電話、メール等でおこなう。
研究・技術・交流型派遣では、担当教員はポスドク・大学院生の思いを最大限に生かせる派遣先の開拓に最大の努力を払う。
フィールド・適用・融合型派遣においてはいくつかの派遣先を提示するとともに現地受け入れ機関との調整もおこなう。

4. 融合・創発ユニット;齋藤雅典、池田実、小倉振一郎、米澤千夏、大村道明、多田千佳
 派遣終了後の若手研究者および大学院生の経験をディスカッションできる場を設け、様々な分野で海外派遣された学生の経験や知見を融合し、その成果を広く学生や市民に伝える活動となるシンポジウムや成果報告の出版、HPによる情報公開の企画等を行うユニットである。
また、当機関で既に毎年開催している国際シンポジウムの拡充にも貢献する。