
専門分野 動物微生物学 の、米山 裕博士へのQ&Aです。
Q1.その動物微生物学について簡単に紹介してください。
私たちヒトを含めた動物はもとより全ての生物は微生物との共生によって生存しています。この微生物との相互作用は良い面もあれば宿主(私たち)に不利に働く場合(感染症など)もあります。動物微生物学はこの宿主との相互作用(有益な場合と有害な場合の両方)に関わる微生物の機能を主な研究対象とした学問分野です。また、産業分野でも微生物を大いに利用していますが(発酵産業など)、これらの有益な微生物を有効利用するための研究も動物微生物学の範疇と言えます。
Q2.動物微生物学の研究者になった決め手は何ですか?
学生の頃、生物学に関心があったのですが、目に見える生き物を研究対象とすることに抵抗感がありました。そのようなことも関係して、目に見えない微生物を研究対象とした生物学を専攻することにした結果、現在、動物微生物学に携わっています。
Q3.では、子供の頃になりたかった職業は何ですか?
小さい頃、実家の増改築している大工さんの仕事を見るのが好きでした。物作りに関連した仕事に興味を覚えていましたが、一方で、海外のニュースを伝える海外特派員の仕事にも興味を覚えました。
Q4.ご自分を動物に例えるなら、何だと思いますか?
う~~~ん。アリでしょうか。汗水流し仕事を継続する、という意味ではなく、社会性の動物という意味です。
Q5.博士にとって、1番大切な宝物(生き物でも物品でも)は何ですか?
Q6.海外での経験をお聞きします。今までに訪問したことのある国を教えてください。
アメリカ、ドイツ、中国、イタリア、オランダ、フランス、デンマーク、スウェーデン
Q8.それはどういうところでしょうか?
どこの国に行っても海外から日本を見ることができました。普段は気が付かないことに気が付いたことがよかったです。
Q9.おいしいな、と思った料理(食べ物)は何ですか?
中国の饅頭(?)が美味しかったですね。本場の味がよかったです。
Q10.おいしそうに見えたのに、食べたらがっかりしたものはありましたか?
本場中国のラーメンを楽しみにしていたのですが、麺に腰がなくて、日本で発達したラーメンの方が美味しかったです。
Q11.海外滞在中に、再発見した日本(日本人)のよいところはありましたか?
上記のQ8と関連しますが、数え上げれば切りが無いくらいのよいところに気がつきました(もちろん、その反対の点もありますが)。
Q12.旅行(観光)に行くなら、お薦めの国はありますか?
安全と思われる国でしたらどこでもよい体験ができると思います。
Q13.今、目の前にドラえもんの道具、「どこでもドア」があったら、どこに行ってみたいですか?
子供が小さいときに家族旅行をした場所に行ってみたいですね。(どこでもドアがなくても行けますね。。。(^_^;))
Q14.食生活についてお聞きします。好きな料理や料理ジャンルは何ですか?
Q15.子供時代には嫌いだったけれど、大人になって好きになったものはありますか?
Q16.また、今でも苦手なものはありますか?
海のないところで育ったので海産物で生臭い食べ物が苦手です。
Q17.最後の晩餐に、是非とも食べたいものを教えてください。
特にありません。強いて言えば子供のころからの好物である卵焼きでしょうか。
Q18.今、大学生に戻れるとしたら、何をしてみたいですか?
農学部系の学問とは異なる方向の勉強をしてみたいです。それと学生中に海外留学をしてみたいです。
Q19.今後、研究者として、どのように過ごしていきたいですか?
これまで携わってきた微生物の不思議な(未知の)生命現象を学生といっしょに(可能であれば)解き明かしていきたいと思います。
Q20.最後になりましたが、食の安全性とは、何だと思いますか?
家族が安心して食べることができる食材、環境を含めて農場から食卓に至るまでのフードチェーン全般に渡る信頼性だと思います。