主な研究機器
1. 昆虫飼育槽:実験に用いる昆虫を累代飼育するために、温度、日長、湿度をコントロールできる部屋。
2. バイオマルチインキュベータ:同時に8種類の環境制御が行えるインキュベータ。様々な環境条件下における昆虫の試験を同時に行える装置。
3. 昆虫味覚受容解析電気生理実験装置:昆虫の味物質に対する電気生理応答を調べるための装置。
4. GC-MS(ガスクロマトグラフ質量分析装置):低分子量の有機化合物の定性・定量を行う分析装置。
5. GC-EAD(触角電位検出器付きガスクロマトグラフィー):昆虫の触角を検出器に用いるガスクロマトグラフィー。ガスクロマトグラフィーで分画した揮発性成分を昆虫の触角に作用させ、触角の電気生理応答を調べる。昆虫の触角が香気中のどの成分を受容できるかがわかる。
6. HPLC(高速液体クロマトグラフィー):様々な有機化合物の分離や定量に用いる分析装置。当研究室のHPLCは検出器としてフォトダイオードアレイ検出器と示差屈折率検出器を備えており、様々な物質の検出ができるようになっている。
7. ポータブルパイロライザー:固体、液体、発生ガス、VOCなどをGC-MSやGCに直接試料導入できるインジェクター装置。当研究室ではTenaxに捕集した香気物質を本装置を用いてGCやGC-MSに導入することにより、簡易に定性・定量分析している。
8. ロータリーエバポレートシステム:抽出物を濃縮するための装置。当研究室では数台のエバポレーターでいつも複数の試料を同時に濃縮している。
9. 昆虫吸汁行動測定装置:アブラムシやカメムシ、ウンカといった吸汁性昆虫の吸汁行動を電気的にモニタリングする装置。吸汁性昆虫の吸汁行動の詳細が電気波形によりわかる。
10. 高性能実体顕微鏡:150倍の高倍率でもクリアに観察することができる実体顕微鏡。当研究室では解剖などの細かい作業に必要不可欠な装置。