出版本のお知らせ
片山知史教授らが、2022年12月に「東日本大震災から10年 海洋生態系・漁業・漁村」を恒星社厚生閣から出版しました。
片山知史 (編集), 和田敏裕 (編集), 河村知彦 (編集), 日本水産学会 (監修)
第1部 海洋生態系の変化と漁業への影響
第1章 震災後の東北沿岸資源の変動-漁業活動の低下とその他の影響
第2章 福島第一原発事故による海域、淡水域における水産物の放射能汚染と漁業復興
第3章 津波による貝毒原因プランクトンの大発生とその後
第4章 岩礁藻場生態系の変化とエゾアワビ資源への影響
第5章 震災後の復興工事が沿岸環境の回復に与えた影響
第2部 漁業・漁村における今日的課題と今後
第6章 被災地における復興事業の功罪
第7章 被災地産水産物に対する消費者意識の変化ー応援買いと風評被害を踏まえて
東日本震災による海洋生態系の変化とそれに伴う漁業への影響、発災から 10 年を経過した被災地の地域社会への影響と残された課題について改めて俯瞰的に整理されています。今後再び発生する可能性がある大地震や大津波に備え、市町村や地域社会における防災や被災後の復興計画の策定にも重要な資料になると思われます。
片山知史教授らは、2022年4月に「沿岸資源調査法」を恒星社厚生閣から出版しました。
片山知史・松石隆著,B5判,100頁,2,500円+税
はじめに/第1章 概論 沿岸漁業の資源と管理/第2章 漁獲量および漁獲努力量/第3章 市場調査,精密測定/第4章 年齢分解・年齢査定/第5章 成長解析/第6章 沿岸漁業にまつわる世界の動き/おわりに
現場で調査した船上データ、市場データ、そして研究室での測定データを、どのように整理・解析し解釈すればいいか、我が国では初めてのマニュアルとなっています。海洋コース科目の教科書としてももちいられています。