生命化学コース
分子情報化学
研究内容
創薬を見据えたケミカルバイオロジー
オートファジーに関する最新知見を化合物設計に落とし込み、医療応用する研究を進めています。最近の研究成果のうち、創薬の観点から世界的な注目を集めているのはAUTAC化合物(2019年)です。AUTACを用いると、機能不全ミトコンドリアなど疾患原因物質を細胞から選択的に除去できます。現在は、AUTAC作用機序を研究するとともに、老化や神経変性疾患の抑制などの領域でAUTACの可能性を追求しています。
もうひとつの研究の柱は、院内感染症の原因となるバンコマイシン耐性腸球菌に対する抗菌剤の研究です。合理的な薬剤設計のために相手をよく知る必要があり、細胞壁合成機構の解析に力を入れています。得られた知見をもとに抗菌性化合物の設計と合成を進めています。

分野ホームページ
https://www.lifesci.tohoku.ac.jp/research/fields/laboratory---id-7811.html
キーワード
ケミカルバイオロジー、オートファジー、AUTAC、細胞内相分離、バンコマイシン、デグレーダー、分解、創薬、天然物化学