海洋生物科学コース

沿岸フィールド生物生産学

研究内容

海洋生物の集団遺伝学研究に環境生態学的要素を融合した新しい研究領域（海洋景観遺伝学またはゲノミクス：Seascape Genetics or Genomics）の推進に精励しています。

 

本研究室は、牡鹿郡女川町の附属複合生態フィールド教育研究センター（通称：女川フィールドセンター）に設置されています。周囲の三陸地方沿岸域は、親潮と黒潮が出会うことで、生産性の高い生態系が形成されており、世界有数の漁場となっています。このエリアにおける沿岸環境ならびに種や種内の遺伝的多様性、そしてこれらに対する人間活動の影響を明らかにすることは、沿岸域における複雑な生産システムを解明するための基礎的知見となり、沿岸環境の保全と有効利用を考える上での指針となります。私たちは、女川湾を含む様々な沿岸海洋域における物質および生物の動態ならびに沿岸生物種の進化や集団構造を明らかにし、資源の保全と持続的利用に対して貢献することを目標としています。

キーワード

水圏生物の遺伝生態学、保全遺伝学、海洋生態学、群集生態学、環境動態解析

スタッフ紹介