海洋生物科学コース

水産資源生態学

研究内容

沿岸魚類資源の調査と研究をとおして、資源変動機構の解明と資源管理方策の構築へ

 

 水産資源は自己更新的であるため、適切に管理をすれば将来にわたって永続的な利用が可能です。資源の量は環境変化や漁獲圧によって変動するため、資源変動パターン、資源変動機構は生物種によって様々です。これら漁業資源の管理方策を検討するためには、それぞれの生物種の生活史、および生息環境の生物生産機構の解明が基盤となります。

 本研究室では、沿岸、内湾・河口汽水域から河川上流の淡水域までを対象として、生物生産の仕組みを規定する、生活史(成長、成熟・産卵、食性などの特徴)、他の生物種との種間関係、環境条件との関係、漁業の圧力に対する応答などについての研究を行っています。フィールド調査、市場調査、乗船調査に加えて、耳石の観察・分析、環境DNA分析を含めた先端研究技術を駆使します。そして得られた研究成果をもとに、個体数変動機構の解明と資源管理方策の構築に取り組んでいます。

女川での調査風景
青森・白糠漁港
Asia Research News 国際プレス 20180712

分野ホームページ

~2023 (https://www.agri.tohoku.ac.jp/lfbe/index.html)
2024~ (https://sites.google.com/tohoku.ac.jp/fishbiol)

キーワード

水産資源生物、沿岸漁業、生活史、浅海生態系、資源管理、耳石、環境DNA

スタッフ紹介