氏名 片山 知史
職位 教授
TEL 022-757-4141
FAX 022-757-4141
Mail skata*tohoku.ac.jp(*を@に換えてください)
専門分野 沿岸資源学, 魚類生態学, 漁業学
経歴 東北大学農学部水産学科卒業、東北大学農学部助手、東北大学大学院農学研究科助手、水産総合研究センター中央水産研究所浅海増殖部主任研究員、同室長を経て現職
Research map https://researchmap.jp/skata?lang=ja
研究内容
  1. 沿岸資源生物の資源変動機構

    沿岸域には多様な生物が生息し、漁業資源として多くの漁業者の生活を支え、私たちの食卓を豊かにしてくれています。日本の沿岸資源について,生活史全体にわたる資源生態の解明と資源解析を通じて,各資源の動向および漁業の現状に応じた資源管理方策を提示するために調査研究を行っています。

  2. 耳石を用いた年齢査定および環境履歴解析

    保存性の高い魚類の耳石には、年輪構造、日周輪構造、生活史イベントによる変化構造が形成され、また炭酸カルシウムに加え、環境を反映した微量金属が蓄積されます。資源生態解明および資源調査の精度向上のために、年齢査定における査定基準を設定し年齢査定マニュアルを形成すること、耳石の微細構造や微量元素の変化をもとに個体の環境履歴を推定することに取り組んでいます。

シーズ

「東日本大震災から10年 海洋生態系・漁業・漁村」が刊行されました

 片山知史・和田敏裕・河村知彦 編、日本水産学会 監修、恒星社厚生閣 pp.186 (2022/12/15)です。

本書は、水産学会・水産学が復旧・復興に寄与したのかという視点のもと、水産学研究者が2011年以降の海洋生態系、水圏環境、海洋生物、漁業生産、水産関連産業、漁村、被災地の推移と現状を記載し、残された課題や復興事業の問題点を率直に記しています。

リンクURL: http://www.kouseisha.com/book/b613526.html

水産海洋学会 第28回宇田賞を受賞しました(2023年3月)

受賞理由「沿岸水産資源生物の生態学的研究」:耳石に焦点を当てて多くの沿岸魚類の生態研究を行うとともに、生態研究ツールとしての耳石の分析手法を高度化した。さらに、北海道から宮崎県まで、多くの水産試験場等と共同研究を推進して、それぞれの地域の水産資源の生態を解明し、資源管理方策の検討に必要な基礎的知見の整備に貢献した。とくに、これらの共同研究を通して、地域の資源管理の現場で奮闘している多くの若手研究者を指導したことは高く評価される。

リンクURL: https://www.jsfo.jp/intro/awards.html

「沿岸資源調査法」が刊行されました

片山知史・松石 隆 沿岸資源調査法 恒星社厚生閣 pp.100 (2022/4/5)です。

はじめに/第1章 概論 沿岸漁業の資源と管理/第2章 漁獲量および漁獲努力量 /第3章 市場調査,精密測定/第4章 年齢分解・年齢査定/第5章 成長解析/第 6章 沿岸漁業にまつわる世界の動き/おわりに

資源調査研究に携わる多くの県職員、院生学生に読んでいただきたいです。

リンクURL: http://www.kouseisha.com/book/b597937.html

耳石が語る魚の生い立ち: 雄弁な小骨の生態学」が刊行されました

魚類の生態研究や資源調査で一般的に用いられるようになった耳石。すでに、日本おの555種の耳石図鑑はできていますが(飯塚・片山、2008)、耳石の基礎・応用を網羅的に解説し出版物はありませんでした。本書は、高校生から資源研究者まで、広く利用できるものになっています。ISBN-13: 978-4769916604

リンクURL: http://www.kouseisha.com/book/b552187.html

耳石の輪紋、外部形態、微細構造と環境要因との関係を明らかにしました

東京湾のマコガレイの耳石の分析、および飼育実験によって、水温が透明帯、不透明帯を、貧酸素条件が耳石Mn濃度を、化学物質が耳石結晶構造を、pHが耳石外部形態を、ストレスが耳石微量元素および結晶構造を変化させることを明らかにしました。耳石の観察によって、魚類個体の環境履歴を推定できることが示唆されました。

リンクURL: https://www.agri.tohoku.ac.jp/lfbe/custom3.html