キノコも焦らされると決断を急ぐ!? 〜菌類の認知行動〜

土壌中にはりめぐらされた菌類の菌糸体は、新たな枯死木を探索して定着しますが、このような菌糸体の認知行動はこれまであまり検討されてきませんでした。しかし近年、菌類にも決断・記憶能力があることが示されています。
東北大学大学院農学研究科の深澤遊助教らの研究グループは、木片から土壌中に伸びた菌類の菌糸体が新たな木片を見つけたときに、新しい木片に完全に引っ越すか、もとの木片にとどまるかの行動を、新しい木片が与えられるまでの時間に応じて変えていることを発見しました。おそらく手持ちの資源量に応じて行動を変化させていると考えられます。
本研究成果は2021年8月12日(木)に国際誌「Journal of Fungi」で公開されました。

プレスリリース(東北大学ホームページ)