連携協定先の葛尾村において植物工場で栽培した南国果実のマンゴーを地元小中学校の給食に提供しました

東北大学大学院農学研究科は平成28年より葛尾村と連携協定を締結しており、本事業は福島イノベーション・コースト構想の一環として、東北大学、葛尾村、共栄(株)、磐栄運送(株)、磐栄アグリカルチャー(株)で取り組んでいます。平成30年11月に植物工場を葛尾村に建設しマンゴー等の栽培試験を始め、現在は5品種30株のマンゴーを栽培しています。今年はこれまでで最もマンゴーが豊作であるため、地元の小中学校において生徒・教職員の学校給食への提供と、特産品化についてのアンケート調査を行いました。この成果は、2021年8月30日に福島県政記者クラブへプレスリリースされ、多数のマスメディアの取材を受け報道されました(テレビ局4社、新聞社2社)。今後も事業化に向けて研究を推進していきます。

○給食への提供について
小学校のランチルームに集まった小学生達は初めて給食に登場した葛尾産のマンゴーにわくわくした様子でした。提供されたマンゴーは「金蜜」という品種で、糖度が18~22 度の甘みが強いのが特徴です。食事の最後にマンゴーを口に運んだ子供たちはやや緊張していた表情がぱっと明るくなり、「甘い」「初めて食べたけどおいしい」など感想を話していました。プロジェクトリーダーの加藤一幾准教授は、「新しい食体験を提供することができてよかった。」とコメントしていました。

マンゴーなど○東北大圃場「植物工場」について
【施設概要】
安全・安心な農作物への需要の高まりを受け、「植物工場」を用いて高機能性・高付加価値で浜通り地域に適した特産作物(マンゴー等)の栽培体系・販売スキームを研究している。
【設置・稼働開始時期】
平成30年11月2棟、令和元年12月1棟
【設置場所】
葛尾村復興交流館あぜりあそばの東北大圃場内植物工場○連絡先
東北大学大学院農学研究科
次世代食産業創造センター
准教授・加藤一幾(園芸学分野)
kazuhisa.kato.d8*tohoku.ac.jp (*→@)
https://www.facebook.com/KatsuraoPF